怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、夏休み編

川崎ヒロト

怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、夏休み編、第1話

怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、夏休み編






怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、、、


夏休み偏、1、、、







夢夢が、女子高生になって、始めての夏休みが、訪れた、、、





夢夢は大広間のテレビの前にいた、、、



「う~ん、、、今日から、夏休みだけど、、全然、予定が無いわよ、、ずっと寝てると、、お母さんは、怒るだろうな、、、」



夢夢はため息をついた、、、


「はあ~、、、、、美波には、夢夢の夏休み計画は、却下されたし、、夢夢はどうすれば良いの、、、」



夢夢は、少し考えて、、、


「あっ、、、美波達の、お誘いが無い時は、夢夢の計画を実行すれば良いんだ、、、、じゃあ、、スマホでゲームだよ、、」



夢夢が、スマホでゲームをしようとした、、

その時、お母さんがキッチンから来た、、、



「あっ、、、夢夢、、良いところにいたわ、、佐藤のおばあちゃん、、腰痛でお休みなのよ、、お母さんは、忙がしいからお買い物に行ってね、、、」


「それから、ついでに、佐藤のおばあちゃんの様子を見て来てちょうだい、、」



夢夢は、、あからさまに嫌な顔で



「え~、、夢夢はやることがいっぱいあるんだよ、、無理だよ、、、佐藤のおばあちゃんのところには行くけど、、お買い物のスーパーは、商店街の駅の方まで行かないとダメなのよ、、、」



お母さんは、怒った口調で、、、


「あのね、、、佐藤のおばあちゃんが休みだから、、お母さんはやることがいっぱいあるのよ、、買い物ぐらいいいでしょう」



夢夢は、あきらめて、、


「何を、買うの、、、」



お母さんは、夢夢にメモを渡した


「ここに、書いてある物よ、、」


「え~、、こんなに、、夢夢持てないよ」



お母さんは、夢夢の顔を見て、、、


「今日の、夕食の具材もあるのよ、、」


「あっ、、、夢夢はいらないから、、、夢夢の分減らして良いよ、、、」


「バカね、、2人分も3人分も変わらないの、、早く行ってよ、、、」



夢夢は、仕方なく出かけた、、、、


「まあ、、買い物は、こっそり空間ボックスに入れて運べば、良いわね、、、」



夢夢は、近所に住む、佐藤のおばあちゃんの家に向かった、、、



佐藤のおばあちゃんの家、、、



玄関を、開けると、、、


「ええと、、、佐藤のおばあちゃん、、夢夢だよ、、」



家の奥の方からおばあちゃんの声が、、、


「ああ、、夢夢、お嬢様、、ごめんね、、、腰が痛くて、、動けないの、、」


「うん、わかった、、そっちに行くから」



佐藤のおばあちゃんは、布団に横たわっていた、、、


「ごめんね、、今日は行けなくて」


「うんん、、良いよ、、佐藤のおばあちゃん、、痛いの、、、」


「ええ、、、いつもの事だから、、寝てれば、明日には回復するわよ」



佐藤のおばあちゃんは、、、かなりキツそうにして、、、腰を揉んでいた、、、



夢夢は、、おばあちゃんに見えない様に、、、空間ボックスから、回復丸、小

を出すと、、おばあちゃんに渡した



「ねえ、、、佐藤のおばあちゃん、、これ、飲んで、、痛いのがおさまるよ、、」



佐藤のおばあちゃんは、、、不思議そうに、見ると、、、


「これは、、大旦那様のお薬なの、、」


「うん、、おじいちゃんの友達の薬師のやつだよ、、凄く効くよ、、、」


「え~、、それじゃあ、、お高いでしょう、良いの、、、」


「あたりまえよ、、佐藤のおばあちゃんが痛い思いをしているのよ、、高いなんて関係ないわよ、、、早く飲んで、、」



「夢夢お嬢様、、ありがとうね、、」



佐藤のおばあちゃんが、、回復丸、小を口に含むと、、一瞬で消えた、、



「どう、、佐藤のおばあちゃん、、まだ痛いかな、、、」


「え~、、、夢夢お嬢様、、全然痛みがないわ、、、ほら、、、見てください」



佐藤のおばあちゃんは、立って見せた、、



「良かったね、、佐藤のおばあちゃん、、、夢夢もお薬持ってきたかいがあったよ、、」



「夢夢お嬢様、、、大旦那の薬は、、本当に、、凄いです、、、、腰の痛みなんか吹っ飛びましたよ、、、、」



「佐藤のおばあちゃん、、夢夢も嬉しいよ、、良かったね、、腰の痛みが消えて、、本当、良かったよ、、、」



夢夢は、、佐藤のおばあちゃんの家を後にすると、、気が進まないけど、、商店街に向かった、、、







決められた、明日の予定、、、






商店街に向かう、、大通り、、、




道行く、男の人達は、、夢夢の事をチラチラと見ていた、、、


「えっ、、かわいい、、芸能人かな」


「うわっ、、、スゲエ、、美人だ、、」



夢夢はやっぱり、、男の人の視線を感じた



「え~、、やっぱり嫌だわ、思ったとおり、男の人いっぱいいるじゃない、、、、何で、夢夢の事を見るの、、そんなに変な格好はしていないよね、、、、助けて美波、、、」



すると、、夢夢の後ろから、、、声が、、


「夢夢、、珍しいわね、、商店街にいるなんて、、、、」


「ああ、~、、美波、、、救世主だよ、、助けて、、、」



夢夢は、美波の後ろに、隠れた、、、



美波は、夢夢の顔を見ると、、、


「夢夢、、ダメよ、、私はこれから、駅前のスーパーに買い物に行くんだから、、、」



夢夢は、ニコッと笑って、、、


「あ~、、やった、、夢夢もだよ、、、、、夢夢もお母さんに買い物、頼まれてスーパーに行く途中だよ、、、」


「えっ、、そうなの、、じゃあ、しょうがない、、一緒に行くか、、、」



スーパーに、向かった2人は、また男の人の視線を感じた


「うわっ、、、あの子達、、凄くレベルが高いな、、モデルなのか、、」



すると、美波が、、、


「夢夢ちゃん、、近いわよ、、ちゃんと歩きなさいよ、、」


「美波、、、気にならないの、、ずっとチラチラ見てるよ、、、」



美波は、笑って、、、


「そんなの、気にしてたら生きていけないわよ、、、堂々としてれば良いのよ」


15分ほどで、スーパーに着いた、、



夢夢と、美波はスーパーで、買い物すると、、家の方に向かって歩いた、、、



人通り多い、商店街を抜けると、、、、、、


夢夢は、辺りに人がいないのを確認すると、

買った物を、空間ボックスに閉まった


それを見た美波が、、、


「夢夢、、それって確か、空間ボックスだったわね、、便利ね、、荷物持たなくて良いなんて、、、」


「あっ、、、美波の、荷物も、入れてあげるよ、、、」


「じゃあ、、夢夢の家の前まで、お願いね」



美波は、夢夢に、買い物の荷物を預けた、、



「お母さんが、、たくさんお買い物頼むから少し重たかったのよね、、、楽になったわ」


「でしょう、、これ、以外と便利なのよ」



2人は、おしゃべりをしながら歩いた


夢夢の家の前に着くと、、美波は、夢夢が、空間ボックスから出した買い物を受け取った


「ああ、助かったわ、、、、あっ、ところで夢夢、、、明日暇でしょう、、」



夢夢は、、少し考えて、、、


「ええと、、、明日は、お昼まで寝て、、、読みかけのマンガ見て、、あっ、、録画したドラマも見ないと、お父さんに消されちゃうからね、、、ええと、、、それから、、あ~スマホでゲームをするのを忘れていたわ」



美波は、ニコッと笑って、、、


「良かった、、、明日、午後から由美と春菜に、カラオケを誘われているのよ、、、、、夢夢にも伝えてと言われるし、、、じゃあ、お昼に迎えに行くわ、、、起きててね、、」



夢夢は、キョトンとして、、、


「あの~、、、美波、、、夢夢の話し、、、聞いた、、、」


「ええ、、聞いたわよ、、、決まってるじゃない、、却下よ、、、」


「え~、、、夢夢の大事な時間だよ、、、、歌なんか、、、歌った事、無いのに、、、、カラオケなの、、、夢夢、、大丈夫なの」



美波は、、夢夢の顔を、じっと見て、、


「夢夢ちゃん、、社会科見学、、第3回よ、普通の女の子になるんでしょう、、ドラマ見てるなら主題歌だって歌えるし、、スマホで聞けるでしょう、、、」


「、、、、、そうだけど、、、、ハードルが高いよ、、、」


「じゃあ、、、よろしくね、、」


「、、、うん、、、、わかった、、、」







夢夢のカラオケ、レッスン、、、






美波と別れると、夢夢は家に入った、、



母屋の玄関前で、空間ボックスからお買い物を出すと、、玄関を開けた、、、


「お母さん、、ただいま、、」



キッチンの方から声が、、


「お帰り、、、夢夢、、お買い物、キッチンまで持ってきて、、」


「うん、、わかった、、、」



夢夢がキッチンに行くと、、、お母さんが


「夢夢、、佐藤のおばあちゃんは、どうだったの、、大丈夫そうなの」


「うん、、明日は来れると言っていたよ」


「あら、、良かったわね、、軽い腰痛で」



夢夢は、思った、、、


「おじいちゃんの友達の薬師の薬のお陰だよ、、、あんな薬を、佐藤のおばあちゃんに飲ませたなんて、、お母さんには、言えないよ、、、」



しばらくして、、夢夢が大広間で、、テレビを見ていたら、、



夕食の下ごしらえを終えたお母さんが来て、夢夢の横に座った、、、



「あ~、、全部終わったわ、、やっとゆっくり出来るわ、、、」



お母さんは、夢夢の顔を見ると、、、


「そう言えば、夢夢、、お買い物、平気だったの、いつも、嫌だと言うけど、、夢夢は、お母さんと似てかわいいから、男の人がチラチラ見るのはあたりまえよ、、、」


「お母さん、、自分でかわいいって言うの」


「あら、、間違って、いないでしょう」



夢夢は、ため息をついた、、、


「はあ~、、、まあいいか、、、、途中で、美波と会って一緒に買い物したから、大丈夫だよ、、、」


「あっ、そうなの、美波ちゃんと逢ったの、良かったじゃない」



夢夢は思い出した様に、、、


「お母さん、、明日、、美波達と、カラオケ行く事になったから、、」


「あら、良いわね、、じゃあ、何時からなの

、、、、、、カラオケか、、私も女子校生の頃、、クラスメートと、よく行ったわ、、」


「そうなんだ、、、あっ、お母さん、、カラオケ、お昼過ぎだよ、、、」


「起きれるの、、、お昼過ぎまで寝てる事があるけど」


「楽勝よ、、、」



お母さんも、思い出す様に、、、ニコッと笑って話した、、、


「あ~、思い出すわ、、、、クラス全員で、何回か、カラオケ屋さんに行って、、、一日中、貸し切って、歌ったわ、、」


「凄いわね、、、全員か、、」



お母さんは、また笑って、、


「全部、お母さんが支払いしたのよ、、、、その店、、今どき、カードが使えなくて、、

私のお父さんの、秘書の人に現金を持って来てもらったのよ」



夢夢は、思った、、、


「あっ、そう、、凄いわね、え~、全員分なの、、、いくら払ったのよ、お母さん」



「まあ、、お母さん、お嬢様だから、、、、全然、気にしないのね、、、」



お母さんは、夢夢の顔を見ると、、、


「そう言えば、、夢夢、、、カラオケなんか1回も行った事無いじゃない、、」


「そうだよ、、」


「夢夢、、あんた歌えるの、、、」


「わからないよ、、、お母さんは、、」



お母さんは、、ニコッと笑って、、、


「あら、、、私はスカウトされるくらい、、歌は、上手いのよ、、、」


「そうなんだ、、夢夢も、一曲ぐらいは覚えないと、、歌わない訳にはいかないよね」



お母さんは、鼻歌を歌いながら、、キッチンに戻った



「あ~、、どうすれば良いのよ、、夢夢、、今から歌を覚えられるの、、、そう言えば、、ルーナおばあちゃんは、、歌がめちゃくちゃ上手かったわ、、、、ずっと前に聴いたけど英語の歌、、プロみたいだったわ、」



夢夢は、少し考えて、、


「夢魔って確か相手を魅了するらしいから、、歌も、人を引き付けるのかな、、、、夢夢にもその能力があるの、、、」



夢夢は、とりあえず、、スマホで、よく見るドラマの主題歌を何度も聴いた、、、



「う~ん、、、ちゃんと歌えているか、、、わからないわ、、、美波達は上手だろうな、恥ずかしくて、、夢夢は歌えるの、、、」



夢夢は、、珍しく努力した、、、、


「え~、、歌って、、どうすれば上手く歌えるの、、夢夢は上手いの、、下手なの、、

わからないわ、、、」



夢夢は半分諦めた様子で、、、


お風呂にゆっくりと入って、、夕食を済ますと、、テレビドラマをしばらく見ていた、、



ドラマが終わると、、部屋で、ベッドに寝転がり、、スマホで、、ゲームを始めた、、、



「歌は、もう良いや、、、ゲーム、、ゲームだよ、、明日のカラオケは、お昼頃だし、、まだ、12時だよ、、やった、時間がたっぷりあるよ、、、」



夢夢は、調子にのって、時間を忘れてゲームをしていた、、、


夢夢は、、窓のカーテン越しに、、外が明るくなるのが見えた、、、



「えっ、、朝なの、、、まずいわ、、、、、寝ないと、、、夢夢のバカ、、またやったわ、、」


夢夢は、あせって、寝ようとした、、、


「え~、、眠くない、、うわっ~、、頭の中にゲームの音楽が流れて寝れない、、、、、こんなんじゃ、絶対、美波に怒られるよ、、焔、、助けて、、、妖術で寝かせて、、」



夢夢は、6時頃、どうにか寝れた、、、







カラオケ、、夢夢、歌えるの、、、






朝、、?、、11時頃、、、、



夢夢の部屋をノックする音が聞こえ、、、


「夢夢、、あんた、お昼頃に、カラオケ行くって言ってなかった、、、」


「、、、、いらない、、お腹空いてない、」


「、、、何、、寝ぼけてるの、、誰もご飯の話をしていないじゃない、、」


「夢夢は、、眠いの、、、、お仕事忙しかったから、、、」


「、、、あなた、、働いていないでしょう、11時過ぎて、いるのよ、」


「えっ、、ウソ、、、お母さん、、なんで、早く起こさなかったのよ、、」


「あら、、楽勝って言ってなかったの、、」


「、、、、、言ったかも、、、」


夢夢は、あわてて着替えると、、、、


キッチンで、、朝、イヤ、、昼食を少しだけ食べた、、、、



しばらくすると、、、、門のインターホンが鳴った、、、


「あっ、、、美波達だ、、、お母さん、、、行って来ます、、、」


「はいはい、、、」



夢夢は、急いで門に向かった、、、


「あっ、、、夢夢、起きていたの、、、じゃあ、行くわよ、、」



4人は、カラオケ店に向かって歩いた、、、

由美と春菜が、、、、


「最近、、行っていないから、、ちゃんと歌えるかな、、、」


「私も、由美と行ったのが最後だよ」



美波が、、、、


「夢夢、、ちゃんと歌の練習したの、、」


「えっ、、歌ね、、う~ん、、した様な、、しなかった様な、、、わからない、、」


「でも、、1曲ぐらいは歌うのよ、、」


「えっ、、夢夢は、、聴いてるだけでも良いけど、、、」


「ダメよ、、、」


「、、、、、わかったよ、、、」



夢夢達は、20分ほど、歩くと、カラオケ店に着いた、、、



カラオケ店、の中、、、、



「へえ~、、ここが、カラオケ店なの、、、大きいね、、部屋数も多いし、、あっ、、けっこう人がいるじゃない、、、みんな、、暇なの、こんなに集まって、、、」



由美が、、、、


「えっ、、夢夢、、普通だよ、、普段は、もっと多いんだよ」


「そうね、、、由美、、夏休みだから、、学生も多いかもね」



美波は、受付を見て、、、


「今日は、、日曜日だし、、大人も多いね」


「え~、、美波、男の人も多いじゃない、、嫌だな、、、、、ほら、、、私達をチラチラ見てるし、、、」



由美は、ニコッと笑って、、


「夢夢、、大丈夫よ、、部屋に入れば、、、私達だけだもの、、、」



春菜は、、大きな声で、、、


「そうそう、、、大声で歌って、、ストレス発散よ、、、歌うわよ、、」


「え~、、ますます、、ストレスがたまるんじゃないの、、、」



由美と春菜は、笑って言った、、


「大丈夫だよ、、みんな、そんなに上手くないから、、、、」


「夢夢は、1回も、歌った事が無いのよ」



「大丈夫だよ、、気にしないから、」



夢夢達は、、受付を済ますと、、部屋に向かった、、、、


「ここね、、、107号室、、、」


「わあ~、、広い、、4人でも、広々ね、、楽で良いわ、、、」



夢夢達は、、ドリンクバーの、ジュースを、1口飲むと、、歌い始めた、、、


「さあ、、歌うよ、、2時間しか無いから、、たくさん歌わないと、、、」








夢魔の、、魅了の歌声、、、






春菜は、、すぐに曲を入れた、、


「ほら、、由美、、この間の、コンサートのアイドルの歌だよ」


「あっ、、、私も知ってるわ、、今、人気のアイドルグループだもの、、、」



春菜は、歌い始めた、、、


「え~、、春菜、上手いじゃない、、、、、夢夢は恥ずかしくて、歌えるかな」


「春菜、、、今度は私の番ね、、」



由美は、、夢夢が見ていたドラマの主題歌を歌った、、、


「え~これ、夢夢は知ってるよ、、歌えないけど、、、由美も上手いじゃないの、、、、大したこと無いって言ってなかったけ、、」


「じゃあ、、今度は、美波の番ね、、、、、ええと、、これで良いわ、、」



美波は、、最新の、人気グループの歌を歌い出した、、、



美波が、歌いだすと、、由美と春菜が、、



「わあ~、、美波、アイドルみたいに、かわいい歌声だわ、、、」


「本当、、歌も上手いし、、かわいいから、アイドルになれるんじゃ無いの、、、」



夢夢は思った、、、


「ヤダ~、、美波の後、歌うの、、、、、、夢夢はみんなが飽きた頃に歌うよ、、、」


「だいたい、、夢夢は昨日覚えたの2曲だよ、、後は知らないもん、、、」



すると、、美波が、、、


「はい、、、今度は、夢夢の番よ、、、」


「ええと、、、あっ、、、夢夢は野菜ジュース無くなったから、入れて来るね、、」


「もう、、、早くやってよ、、」


「じゃあ、、春菜が、もう1曲、、入れるね、、、」


「うん、、みんな、歌っていて、、、」



夢夢は、ドリンクバーに向かった、、、


「はあ~、、回避したわ、、、なに、、、、みんな上手いじゃない、、、大したこと無いと言っていたのに、、恥ずかしくて歌えないよ、、、」



ドリンクバーには、5~6人並んでいた、、


「あっ、、ドリンクバー、混んでいるよ、、まあ、、時間潰しになるから良いわ」



しばらくして、、夢夢は野菜ジュースを持ってみんなの元に戻った、、、



夢夢が、カラオケルームに入ると、また、美波が歌っていた、、、


「え~、、また美波だよ、、、夢夢は歌えないよ、、美波の後じゃ、、、イヤだもう」



「あっ、、、夢夢が帰って来た、、ちょうど良いわ、、はい、、夢夢の番ね、、」



「あ~、、トイレ、、思い出した、、、、、トイレ行くの忘れたわ、、、みんな、、また歌っていてね、、、」



美波が、怒った口調で、、、


「夢夢ちゃん、、、あんた、歌いたく無いからわざとじゃないの」


「違うよ、、美波、、、あっ、ダメ、、じゃあね、、行って来るわ、、」



夢夢がトイレに行くと、、トイレも順番待ちで、2~3人が並んでいた、、、



しばらくして、、夢夢がトイレから戻って

カラオケルームに入ると、、、また美波が

歌っていた、、、


「え~、、また、美波だよ、、ヤダ~」


「あっ、、、夢夢が戻って来た、、、、」


「次は、、夢夢の番ね、、」


美波は、、夢夢の顔を見て、、、


「夢夢ちゃん、、、、もう、、何もないでしょう、、、」


「えっ、、夢夢は良いよ、、みんな、、好きな歌を歌って、、、」



「ダメよ、、、、歌ってちょうだい、もう、逃げられないのよ、、、」


「ええ~、、、 夢夢は良いよ、、みんな、歌って、、、」


「ダメです、、、、」


「、、、、わかったよ、、、美波、、」



夢夢は、しょうがなく、、昨日、覚えたばかりの、ドラマの主題歌を歌った、、、



夢夢が、歌うと、、、美波達は、静かになった、、、



「えっ、、全然、、上手いじゃない、、、、歌手より上手いんじゃないの」


「なにこれ、、、凄く、心に響くわ、、、、どうして、今まで1度も歌わなかったの」


「え~、、どうして、、、、こんなに引き付けられるの、、、」



夢夢は歌い終わると、ホッとした



美波達は、、、


「夢夢ちゃん、、上手いじゃない、、、何で今まで、歌わなかったの、、、」


「そうよ、、、もっと歌って」


「夢夢、、私が歌えない歌を、今度覚えて歌ってね、、、」



夢夢は、キョトンとして、美波に、、、


「え~、、、美波、、夢夢はちゃんと歌えたの、、、」


「あんた、、、自分でわからないの、、プロの歌手より上手いんじゃないの、、」



残りの1時間、で、夢夢は覚えたもう1曲を歌った、、、







カラオケでの、小さな、事件、、、






時間が過ぎて、カラオケルームから夢夢達が会計に向かおうと出ると、、、



酒に酔っ払った、男2人が、スタッフのお姉さんに絡んでいた、、、



「おい、、姉ちゃん、、俺達の部屋で一緒に歌おうぜ、、、」


「やめて下さい、、」


「いいじゃないか、、チップをあげるからさ、、行こうよ、、、」



美波は、怒った顔で、、、


「夢夢、、あのバカ達にお仕置きをして、、そうだ、ルナを呼んでちょうだい、、、」


「美波、、ルナは夜じゃないと、、現れ無いんだよ、、、」



すると、春菜が、、、


「ほら、、、前に、夢夢が呼んだ、龍がいたじゃない、、あれを呼べば、、」


「春菜、、あんなのを、こんな狭い場所に呼んだら全部破壊してしまうよ、、ダメだよ」



由美が、大きな声で、、、


「あっ、、焔ちゃんを呼べば、、、」


「そうね、、焔ちゃんなら、みんなに見えないし、解決、出来るわ、、」



夢夢は、、妖気を上げて、、焔を呼んだ


「焔ちゃん、、来て、、、困っているの」


「えっ、夢夢ちゃんなの、、ピンチなの、、すぐに行くわ、、、ええと、夢夢ちゃんの気は、、あっ、探せたわ、、近いわね、、」



焔は、、封印の間の掛け軸から出ると、、、


妖術で霊道を開けて、、夢夢の元に現れた



夢夢達の前、、、


「夢夢ちゃん、どうしたの、、」


「あっ、焔ちゃん、、あれよ、、」



夢夢が指差す方には、まだ、スタッフのお姉さんに絡む、男達がいた、、、



焔は、、、ニコッと笑って、、、


「あ~、、あの、浅ましい男達を地獄に落とせば良いのね、、、」



すると、由美と春菜が、、、


「ダメ~、、焔ちゃん、、ダメよ、、、」


「そうよ、、あんなぐらいで、地獄に落としたらダメよ、、」



美波は、、、


「焔ちゃん、、何か、穏便に解決する方法は無いの、、、」


焔は、少し考えて、、、


「あっ、、、あるわよ、、夢夢が人形(ひとかた)を使えば自由に操れるわ、、、」



夢夢はキョトンとして、


「焔ちゃん、、人形ってなによ、、」


「陰陽道の妖術で使う道具よ、、確か、春樹の部屋か、、鶴瓶も持っていたわよ」



夢夢は思い出した様に、、空間ボックスから、紙の人形を2つ出した、、、



由美と春菜は、また空間ボックスを見て驚いたが、、、、昨日見た、美波はニコッと笑っていた、、、、


春菜は、、小さな声で、、、


「やっぱり、、、それ、良いな、、私も欲しいわ、、、」



夢夢は、焔に、、、


「焔ちゃん、、これかな、、、」


「あら、、夢夢ちゃん、持っているじゃない、、じゃあ、話が早いわ」



「焔ちゃん、、これ、どうやって使うの」


「夢夢ちゃんが、念を込めて、人形をあいつらに投げて命令をすれば、、夢夢ちゃんの、言う事を聞くから、大丈夫だよ、」



美波達が、、、


「夢夢、、早くしないと、事が大きくなるわよ、、、警察沙汰になったらお店も困るんじゃないの、、、」


「止めたくても、、私達、か弱い女の子じゃ、あの、酔っぱらい達、、、どうにも出来ないわよ、、、」


「夢夢、やってよ、、」



夢夢は、人形に念を込めると、男達に向かって、人形を投げた、、、


人形は、男達の、背中に張り付いた、、、


「夢夢ちゃん、、命令よ、、、」


「さあ、、あなた達、、部屋に帰って、大人しくしなさい、、、命令よ、、、」



男達は、、とりつかれた様に、、スタッフのお姉さんに、頭を下げて、、静かに、自分達の部屋に、帰って行った、、、



スタッフのお姉さんは、、、キョトンとしていた、、、、



美波達は、すぐにお姉さんの元に行き、、、


「お姉さん、、大丈夫ですか、、」


「絡まれたみたいだけど、、、」


「あの、お客さん、いつもなのよ、、スタッフの女の子、みんな、困っているのよ、、、でも、急に大人しくなったわ、、どうしてかしら、、、」


「でも、良かったね、、お姉さん」


「ごめんなさいね、、イヤなところ見せて」


「うんん、、大丈夫だよ、、、」



それを見ていた、焔が、、


「夢夢ちゃん、、もう一度人形に、命令よ、、2度とこの店に来ないでと、空に五芒星(ごぼうせい)を描いて念を込めて、、、人形に戒めが発生して、永遠に効果があるわよ、、、」



「うん、、焔ちゃん、、わかったよ、、、、確かおじいちゃん言ってたわ、五芒星を描くとより強力な力が発生すると、、」



夢夢は空に五芒星を、、念を込めて、、命令した、、、


「あなた達、、もう2度とこの店に来ないでね、わかった、、」



カラオケルームの、男達は、うなずいた



焔が、帰ると、、、



夢夢達も、会計を済ませて、、帰ることにした、、、

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