第45話 トドメ

「みなさん! 今です! 止めを!」

「うん!」

「これで最後だ!」

「やってやろうぜ!」

「行くよ!」


 5人は再び魔力を魔法板に込めた。

 強大な魔力は太陽の如く光り輝き始め、コックピットは白く覆われ始めた。

 アルネブの機械は残った両脚で攻撃を仕掛けようとしていた。


「これで最後だよ!!」


 5人の操縦する機械は飛び蹴りの体制を整え、全身が虹色に輝き始めた。

 翼を大きく広げ、照準をアルネブの機械へと合わせた。


「いけえええええええええええええ!!」


 5人は魔力を最大限に込め、アルネブの機械に目掛けて脚の裏を突撃させた。

 アルネブは半壊している機械の中で……虹色の力が突撃しているのを、ただ見ている事しかできなかった。


<クソ……あと少しで……あと少しで征服できたはずだ!! 私は……この宇宙の王に……なれたのだ!! それを……こんな猿どもと……反乱分子に負けるなど!! 認めん! 認めんぞおおおおおおおおおおおお!!>


 アルネブは機械を動かし、応戦しようとするのもつかの間……虹色の力に圧倒され……アルネブは……機械と共に、木っ端微塵に爆発した。

 虹色はやがて晴れ……羽を広げ、制止した。


「……やった?」


 後ろを振り返らずとも、爆風が機械を刺激しているのは伝わった。

 それは……戦いのおわりっを伝える知らせのようだった。


「……みなさん! やりましたよ!! 私たち……アルネブを倒しました!!」

「ほ、本当!? 本当に……本当!?」

「本当なのか? 俺、なんか実感湧かねぇよ……」

「後ろ見てみ! アタシたち、やったんだよ!」


 4人が成功を噛み締める中……。


「うおぉおおおおぉおおおぉおお……僕たち、食い止めたんだよね!? そうなんだよね!? 僕……僕たち……ぐすっ」

「ちょっとポーちゃん、泣きすぎ……」

「そりゃ泣くだろ!? これで、僕っ体の世界は救われたし、レプスの仲間の仇も……」

「ポーちゃんさん……」

「もう……ポーちゃんったら……」


 レプスとヴェラは、ポラリスの感情に揺さぶられ……貰い泣きしてしまった。

 コックピットが涙に覆われ……5人は勝利を分かち合った。


「……さぁ、皆! 早く戻ろうじゃないか! みんなが待ってるよ!」

「……そうですね、かいちょー!」

「早く戻ろう!」

「そうだね! さっさと戻ろうじゃないかい!」


 ……4人が成功を分かち合う中、1人だけ暗い表情でいた。


「……レプちゃん?」

「すみません……私も……皆さんと一緒に戻ってもいいのですか?」


 ……レプスの問いかけに、ヴェラはレプスの包み込みながら答えた。


「ヴェ、ヴェラさん!?」

「何言ってるの! 戻っていいに決まってるじゃん! 当たり前でしょ?」

「……え?」


 ……当たり前、その言葉の意味が理解できず、レプスは沈黙してしまった。

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