第二話 同居1日目

俺のことは忘れんなよなばあちゃん


この人は俺のばあちゃんだ。

81なのにめちゃくちゃ元気で、なんなら俺より元気だ。


フェミエルが言った。


「どうかお願いします。このクソケチ祖チン野郎の言葉なんて聞かず、一緒に住まわせてくれやしないでしょうか?」


おうおう急にどうしたお兄さんそこまで言われるとちょっと言い返したいんだけど。


「あぁーね、まぁいいんじゃない?」


まず息子がクソケチ祖チン野郎って言われてることを否定しろやババァが。


「ばあちゃんほんとに言ってるの?こいつらがいると、やばいやつが家に訪問されに来られる可能性があるんだよ!」


「いいじゃない別に、お茶でも飲んで話し合えばやばいやつだって仲良くなれるわよ」


このババァ、そこら辺にいる文句言ってくるおじさんとかがくると思ってやがる。もっとヤベェのがくんだよ、ルクセンハーゲンさんと愉快な仲間たちが。


「そうよ、このお方が言ってるのだから住ませてくれていいじゃない」


リエルがそう言ってきた。


なんかお前ら態度デカくなってね?


「お願いします、このリエル、あなたさまの言うことなら何なりと叶えてあげましょう」


そう言って、ばあちゃんに土下寝をしてお願いした。

そりゃもう、ニート時代に俺がばあちゃんに何度もした、完全究極体の美しい土下寝にそっくりだった。


「まぁいいじゃないはやと、騒がしい方がわたしゃぁ好きだよ」


そして、俺にいろいろな感情が乗った顔で言ってきた。


「家賃、誰が払ってると思ってるんだい?」


「スゥーーーーーーーーーーーーー」


精一杯、今にも流れ落ちそうな涙を我慢していう。


「本当に大変申し訳ございませんでした。」


そう言ってずっと土下寝してるリエルの横に並んで一緒に土下寝をかました。


「あんたたち、死んだ魚みたいになってるじゃない。仲良いわね」


お前もここに並べてやろうか?


_2階_


「これが俺たちの部屋か!リエルはどこに寝るんだ?」


「私?うーん、私はここにするわ!」


「ねぇ祖チン!」


「はいなんでしょう?」


「あなた、自分が祖チンってこと否定しないのね」


まぁ祖チンぐらい言われ慣れてるしね、おいぼれちんちんっていわれた時はマジで犯してやろうと思ったわ、っていやお前、おいぼれだから挿れられないやないかーいつってな!はwはははwはははw


「ははw、はw、はw、ははw、は」スンッ


「あんた、ほんとに大丈夫?」


つい心の声が漏れてしまった。


「まぁいいわ、この縦に長くて黒いものは何?…うぁ!、さっきまで真っ暗だった画面が明るくなった!ん?『パスワードを入力してください』?…パスワード打って祖チン」


「わかった、打ってやるからちょっと待て」


フェミエルはpcに興味を持ち出したようだ。

今度mw3とか教えるか。


「ん?なんかいっぱい項目がある!えーっと?」


…ハァッ!やばい、これはまじでやばいやつだ!

ばあちゃんがきてないうちに止めないt


ガチャッ


「四人とも〜余り物だけどよかったら食べて〜」


クソババァが!


「えぇーっと?『あん♡、ちょ♡、そこはだめよぉ♡、ダーメダメ♡、私のあなにミルクどくどくするの、まんこ壊れちゃう♡ってお゛!♡(絶頂)〜生意気な人妻に中出し調教ファックセックスミルクどくどくパラダイス〜』?なにこれ?」


皆さん、フェミエルさんがわざわざタイトルをばあちゃんがいる前で真顔の状態かつ棒読みで朗読してくださいました。


なにこれじゃねぇよ!なんだよそれ最後語彙力終わってんだろふざけんなよマジで。あとなんでちょっと熟女版エレキテル連◯軍みたいなん入ってんだよ。

てかこんなん入れた覚えないし。

ま、一回後ろ見てみますか☆

そこにはルクセンハーゲンとかそんなん比べ物にならなそうな怖い顔がこちらを見つめていた。

一回pcの方を見る

いや、もしかしたら見間違いかもしれないしね☆

もう一度、ゆっくりと顔を後ろに向ける

……いるわ


「はやと、あんたちょっとこっちきなさい」


バイバイみんな…俺はルクセンハーゲンよりこのばあちゃんの方が怖いよ








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