演算陣
「演算陣展開。使用魔子を氷と雷に設定。演算開始。」
コンピューターとはざっくり言うと二つの状態を感知、変更できればいいわけだ。この世界に漂う魔子は五つの属性に分かれ、それは簡単に変えることができる。…つまり魔法でコンピューターを作るわけだ。魔法は感覚で使えるため魔子も感覚で扱える。よって案外簡単に…簡単ではないが物理的な部分は無視できた。
できたものが演算陣というわけだ。現世でのコンピューターとはかなり勝手が違い、魔法陣型の演算装置となった。魔子を操り地面に描画することで作る。ブループリントは魔道具に刻印していてそれを複製する形だ。
演算できるからなんだと。ごもっとも。しかし数学で作ったコンピューターが数学をできるなら、魔法で作ったコンピューターは魔法ができる。指示を送ると演算を行い魔法を出力する。つまりめちゃくちゃ魔法を素早く撃てる。
「…そうだ。おっしゃる通り人間がこの魔法やろうとすると脳が焼き切れるだろう。しかし…演算陣はいまや人間を超えた。喰らえ。インドラの矢。」
高高度からの狙撃。それは位置エネルギーや空気抵抗で生まれる熱エネルギーで強化されまくった…ただの電柱大の物理魔法だ。
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