第37話 戦い②

 「ふはは。次は誰に雷を落とそうか」ビブリンは不気味に笑った。

「それ!」ビブリンはまた雷を落とした。

バリバリバリ

ジルに雷が落ちた。

「うわー!」ジルが倒れた。

「ジル!」皆が心配した。

「もういっちょ」ビブリンはまた落とした。

バリバリバリ

今度はコングに落ちた。

「う、うわー!」コングが感電した。

「まずい。全滅しかけている」魔女が言った。

「氷の魔法を使うよ!」魔女が呪文を唱えた。

バシューン

氷の吹雪が竜巻になり、ビブリンを固めた。

「う、う~」ビブリンはカチンコチンになった。

「この間にミンクーで皆を回復させなければ」

魔女がもう魔力が少なくなり、しばらく魔法は使えなかった。

ビブリンの氷がとけてきた。

「えい!」バーバラが石を飛ばした。

バシ バシ バシ

ビブリンに当たった。ダメージを少し与えた。

「ちくしょう。氷がとけて動き出しそう」

バーバラが慌てて、石を食べた。

バシ!バシ!バシ!

かなりの威力の速度で石がビブリンに飛んできた。皆が振り向くと、フルームだった。

「フルーム!あんた、戦えるの?」バーバラが叫んだ。

「が、がんばる・・」フルームはそこらの石をほおばった。

ビブリンの氷が完全にとけ、動き出した。

「くそ・・いてえ。石をぶつけやがって」

「皆はミンクーでだいぶ回復したね」魔女が言った。

「私はしばらく魔法が使えない。どうするか」

「イヤー!」フルームがビブリンに突進した。ビブリンはフルームを飲み込んだ。

「う、丸呑みしてやった。バカなやつだ」

バーバラが心配した。

「あの子・・まさか・・」

「う、うお~。痛い!痛い!」

バシュー バシュー

ビブリンのお腹から、石が飛び出した。

「ぐえ~」ビブリンは苦しそうにのたうち回った。

「コング、フルームを取りだしておくれ。魔物のお腹の中は高温だと思うから!」

バーバラが叫んだ。

「よし。待っていろ。フルーム」

コングはビブリンに駆け寄ると、マスターブレードで腹を切りいた。

「ぐ、ぐえ~」

腹の中から、フルームが出てきた。

フルームは溶けかかっていて、苦しそうだった。

「ミンクー!」ちいがミンクーを2匹素早く集めて、フルームを回復させた。

ビブリンは腹から血を流して、苦しんでいる。コングはとどめをさした。

剣で頭を突き刺した。

ビブリンは息絶えた。

 「終わった。私たちの勝ちね」バーバラが言った。

「で、でも・・魔物たちはまだうようよしている」ちいが言った。

「ビブリンはボスじゃないと思う。黒の魔物の最高司令官は剣使いたと聞いた」とジル。

「あ!空が光っている!」ちいが空を指さした。

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