MINKU 時空を超えた物語
榊 直(さかき ただし)
1章コングと小さい女の子
第1話 はじまり
エメラルドグリーンの水が湧き出る泉の前で、ボロボロになった巨体の男が休んでいた。
全身
男は何日も食べてなくて、お腹はペコペコだった。
うつろな目つきであたりを見回すと、羽が生えた2匹の
「運がいいな。ミンクーか」男は
男は両腕を広げ、目を閉じて男は悩んだ。「なんて
「え~と」ミンクーは羽ばたいてこっちを見ている。男は思い出した。
「パリント!」
飛び始めた。白く
男はとても気持ちが良く、傷の
ミンクーは回復させる魔法が使える妖精だ。それしか男は知らない。詳しい事はあまり知られてないが、
ミンクーは昔からいて、呪文を唱えると
男は体力が回復し、とてつもないパワーがみなぎっていたが、相変わらず腹ペコだった。
そこへ、赤い服を着た小さな女の子が歩いてきた。男はびっくりした。
女の子は男が見たこともない服装で、大きいリンゴを持っていた。
男は訪ねた。
「こんな所で、何をしている? 一人なのか?」女の子は、
「わからない。さっきまでテレビをみていたわ」
「テ、テレビィとはなんだ?」男は不思議そうに尋ねた。
「テレビを知らないの?それよりなぜゴリラがしゃべるの?」
女の子はキョトンとしている。
「名前はなんていうの?」女の子は尋ねた。
「俺の名はモンドール F バーロックだ」
「覚えられない。コングね。あなたはコング」女の子が言った。
「好きにしろ。お前の名は?」
「わたしはちい」
そのリンゴは今から食べるのか?」
「食べる?」
「リンゴをくれ・・・」か細くコングが言った。
「はいどうぞ」ちいはリンゴを渡した。
コングはムシャムシャと食べた。
「ん?」コングはなにか奇妙な味がした。「これは不思議な味だ」コングは
キョトンとした。コングは女の子を見ようと顔を上げたが、女の子はもういなかった。
2匹のミンクーの羽の音がキチキチと鳴っていた。
ちいはベッドの上で目を覚ました。
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