楽しいご飯が食べたいんだ!
羽弦トリス
第1話シングルマザー
僕の家庭はお母さんと僕と妹の3人家族で、僕は中学2年生で、妹は小学4年生。
お父さんは、5年前に僕らの前から消えた。
ガンで3ヶ月間、入院してお空に飛んでいった。
それから、お母さんは僕らの為に仕事をしている。
父の実家から追い出された、僕らは安いアパートで3人暮らし。
お母さんはスーパーのレジ打ちで、僕らの教科書代やご飯代を稼いでいる。
僕らは、兄妹で学校の給食をお代わりする。
夜ご飯がある日が少ないからだ。
昨夜はもやしとキャベツの炒め物だった。
妹は食べたが、僕は給食を沢山食べたから、お母さんや妹に炒め物をあげた。
でも、お母さんはお腹いっぱいだからと言って、僕にもやしとキャベツの炒め物を僕に譲る。
夜、お母さんが水をがぶ飲みしている事を僕は知っている。
僕は来年、高校受験生だが進学しないで働こうと思う。
お母さんは、その事を知らない。
でも、妹に不自由させたくない。お母さんを助けたい。
今日、スニーカーに穴が開いた。
だけど、お母さんには言えない。
新聞配達のアルバイトをこの前募集していたから、そこに電話した。
その事を、お母さんに話した。お母さんは泣きながら、僕にごめんなさいと言った。
僕は翌日から新聞配達のアルバイトを始めたのである。
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