第1話への応援コメント
コメント失礼します。
我が家は富士薬品の置き薬さんが未だに来てくれてます。数十年間のお付き合いです。
頭痛持ちで以前はよく利用していたのですが、医者に処方してもらうロキソニンの方が安いという事に気づいてから、最近利用するのはドリンク剤くらいです。営業の方は皆さん丁寧な接客で、感じの良い方ばかりですが、入れ替わりが早いなと思ってます。
色々な風評に関しては、マスコミもSNSも勝手なことばかり垂れ流しているので、私自身は自分の判断で行動するようにしています。奥様の行動も、決して間違った判断ではなかったのだろうとお察ししますし、その苦い経験は、無駄にはならないと感じました。
作者からの返信
フヅキさま。お読みいただきありがとうございます。
当時は二つの正しさの間に挟まれて、どうしようもない状況でした。
憎むべきは「放射能」ということになりますが、それもまた人間の行き着いた姿なので、難しい問題ですね。
置き薬の仕事はノンキそうに見えてノルマが厳しいのです。私には営業は向いていませんでした。貴重な「体験」だけが血肉となっています。
第1話への応援コメント
当時のいろいろ、思い出します。
横浜でも小学校の校庭から高シーベルトの反応が出たりしていた記憶があります。奥さまも気が気ではなかったのでしょうし、仕方のないことですよ。
家族を尊重したくて協力し、不本意ながら傷つけた人がいる。その痛みが伝わってきました。誰にも悪気はないのにな……。
未経験の事に皆が振り回されていたのはコロナでも同じでした。ドラッグストアにお勤めだと、マスクや消毒液などで大変だったのでは?
人の心も暮らしも、右往左往しっぱなしですね。
どんな方だろうと最初にエッセイから拝読してみたら、思ったよりずっしりした内容でした!
作者からの返信
山田あとりさん、丁寧なご感想ありがとうございます。
みなさんにお読みいただくことで、多少は胸の痛みが薄らいでいく気がします。いろんな人の思いの強さが、思わぬところで別の人を傷つける結果になるという、世の中のままならなさを学んだ一件でした。
マスクの争奪戦もたいへんでした。在庫はあっても、売りさばく人員が足りず、仕方なくお帰りいただいたり、そうかと思うと、さまざまな趣向を凝らしたマスクが供給され、在庫過剰になったり……。
ほんとに右往左往の連続ですね。
山田さんはいろんな人の立場に立てるお方だと、文章から感じました。
今日もまた、ヨコハマ散歩の疑似体験にお供しようかな。(笑)
編集済
第1話への応援コメント
環境に引き裂かれるように人を傷つけてしまう痛みはシンプルな痛さではありませんものね。記憶に埋めるには感覚の鮮やか過ぎる経験もあることを思い返しながら拝読しました。
私は「風評被害」への対応も含む仕事をしておりましたが、それぞれに真剣だからこそ折り合えない溝をどう扱うべきか判りませんでした。只、その真剣さをどこかで滑稽に思う「第三者」がいなければ少し歩み寄り易さは見出せただろうか、と思う時はあります。
ヤマシタさまはきっと、この表現し難い「傷害」と「負傷」から物語を育てられる方だから、そのお辛さをしっかりと体に宿していらっしゃるのかもしれませんね。
作者からの返信
なにかトラブルが生じた場合、子供のケンカを高みから眺めるように、なるべく大きな心で、穏やかに対処したいとつねづね考えておりますが、なかなか自分が巻きこまれたり、当事者になったりすると、理想どおりには行動できないものですね。そこに物語の忍びよる余地があるとすれば、世の中に物語の種が尽きないのも道理ですね……
小余綾さん。丁寧にお読みいただき、ありがとうございます!
第1話への応援コメント
人生経験の厚みと奥深さを感じる文章に圧倒されました。
こんなに重厚な作品を無料で拝読していいんだろうかと、困惑しています。
私はいまだ大した経験も積めず、人間性も薄っぺらいままですが、「正解は存在しない」ということが最近ようやく分かってきた所です。
それぞれに立場があって、そこから見える景色は、その人にとってはまぎれもなく正義なのだということ。どちらにも自分の正義があって、周りの人々はどちらの側にも同時に立つということができなくて、それでもシーソーの真ん中に居座るような日和見をせず、奥さまの側に立つことを選ばれた、その選択を私は素敵だと感じました。こんな旦那さまかお父さんが欲しかったです。
ダラダラと長文になってしまった、すみません…
作者からの返信
感性豊かなひよこもちさんにお褒めいただき、うれしく思います。
そもそも私がひよこもちさんに惹かれたのは、その内省的な文章の中に、どこか自分と似たものを感じたからでした。
われわれのようなタイプの人間は(いっしょにしてすみません)、なんとか自分をだましだまし、気分よく保つことが大事なのでしょう。
しかし、心のブレや失敗や挫折が、けっきょくいい作品を産むことを思えば、それもまた天の恵みなのではないかと感じたりもします。
第1話への応援コメント
私は福島在住なので、離れた場所でも放射能の影響で人間関係が崩れることがあったのだと驚きました。
デリケートな問題ですよね。
放射能を避けたいのが人の本音であるけれど、裏切っているような気持ちにもなる。
ヤマシタさんは、真実と優しさの間で揺れ動いて、さぞ苦しかっただろうとお察しします。
そのことを文章にした勇気に感動します。
私としては、奥さんに寄り添って正解だったと思います。
Uさんも、ヤマシタさんが家族を守りたい気持ちは理解できたと思います。でも、人の心情というのは複雑ですから。ヤマシタさんを遠ざけることで、自分の中にあるものを守りたい、そういう気持ちが働いたのだろうと思います。
日本に住む限り自然災害は免れませんが、それによって放射能の被害が二度と起こらないよう願っています。
作者からの返信
遊井そわ香さま。お読みいただいた上コメントレビューまで頂戴し、感激しております。
Uさんと私の妻には共通点があり、それは普段は底抜けに明るいということ。よく笑い、人に対してもおおらかです。ところがこういう性格の人ほど、何かを守るべき立場になると、よけいに頑固になるのでしょうね。
われわれはとかく明るい人の好意に甘えがちですが、こういう人に対してこそ、心して接すべきだな、ということを学びました。
また本文にも書きましたが、やはり憎むべきは放射能ですね。
元をただせば原子力は、画期的なエネルギー源として開発された訳ですが、そこに至るまでの人間の歩みを考えると、進むべき道をまちがったのでは、という思いにかられます。
ほんとうに、多くの命や健康、みずみずしい感情を犠牲にしてまで、便利さを追求すべきなのか。もう後戻りは出来ないのか。いちど立ち止まって考え直す時期に来ていると思います。
われわれは大きな力の前には無力ですが、それでも一人ひとりが少しずつ行動を変えない限り、人類を待つ未来は暗いのだ、ということを考えさせられた一件でした。