奴隷と奴隷商人英雄になっちゃった
キサラギ
第1話仕事辛い
「ね〜」
隣の少女、奴隷アルズが俺に話しかける。
奴隷の名はアルズ。
白髪空色の目で赤の首輪を付けた、身体能力向上の能力を持った少女だ。
「なんだよ」
「私全然売れないね〜?」
「……ああ」
俺の名前はフルム。
容姿は黒髪でくすんだ青の目をした、複製の能力を持っている。
仕事は奴隷商人、奴隷を売って生計を立てるものだ。
最初の頃は奴隷が数十人居たのにあっという間に1人まで減った。
だが肝心の1人が全く売れない。
ただ正直金銭面は全く問題ない。
何故なら、この世界は魔王?だかが暇だからって世界に魔物を放し飼いしたせいで魔物が蔓延っている。
俺はそれを殺して素材を売っているからだ。
正直魔物の素材を売るだけで十分お金は手に入るから奴隷商人やる意味が無い。
友達にも言われた。
「あっ見てみて」
「買ってくれそうな人でもいたか?」
「そうじゃなくてね〜あそこ」
アルズが指さす先には1枚の張り紙があった。
「またかよ」
俺はため息を吐きながら愚痴をこぼす。
張り紙には俺を探していると書いてあった。
俺が毎日毎日魔物を狩ってるせいで、街の近くから魔物が居なくなり、この街のトップさんが俺を用心棒として雇おうと貼ったものだった。
「ったく俺は雇われる気はねぇつーのによ」
「まあ雇った方が街の危険が無くなるし躍起になるのも分かるよ」
「そのせいでこの街には居られなくなるんだがな……隣町までは3日かそこら……はあ行くぞアルズ、もう出る」
「はーい」
俺はそう言い残し街を出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます