第3話

 まさか、後ろに人がいるとは·····びっくりした。


「コカトリスが·····いない」


 それにしても美しい女性だ。白色の猫耳と黒色の尻尾·····もしや、この女性の種族は·····


『解答─獣人』


 コングラッチレーションンン!!。

 やはり獣人かぁ!。異世界で欠かせない存在、いるんだなぁ!やっぱりいるんだなぁ!。まぁ欠かせないよな。


 思えば。どうして僕は、彼女に気づかれていないのだろうか。別に隠れているわけでもなく堂々と彼女の目の前にいるのに·····。


『解答─不可視を発動しているため』


 不可視?それはどう言った能力で?。

『解答─不可視、それは気配を完全に消す能力のこと』

 要するに·····僕そのものをこの場から完全に消したってこと?。

『その通りです』


 なるほどねー、そりゃー彼女に気づかれてない訳だ。え?待てよ、それって驚き損では?。

『対応─10メートル後方、コカトリスを検知。熟十八に対物理結界を付与』

 ──ん?なにぃ?。


 彼女は素早く鞘から剣を抜く。

 後ろから襲い来るコカトリスの首に狙いを定め、彼女は剣を横に振るう。

 ──コカトリスの首が地面に転がる。


「──ふぅ」


 僕が彼女から見えていないとは言え。殺意の篭った目で睨まれた挙句、頭上を掠める剣ときたら·····ヒヤッとするよね。


 それにしても凄い剣さばき·····アメイジング!。綺麗な切り口だぁ!。彼女の力かあるいは、彼女の剣に秘密があるのか·····。

『解答─彼女の持つ剣に付与魔法が施されています』


 ナニソレェ!!。やっぱりあるのお!?そう言うのあるのお!?。気になる!気になるねぇ!。なになに?一体全体問題·····どう言った?。

『解答─彼女の持つ剣に付与されているもの──シャープネス・ブレード──ワンス・リペア──』

 気になる単語がゾクゾクと!!実にファンタジーだ!!。いいね!いいね!。じゃー星の導きさんシャープネス・ブレードの効果から教えてよ。


『了解しました─シャープネス・ブレードは付与系統魔法に属するもの。付与する武器全般の鋭さ、切れ味を高める効果があります』

 なるほどなるほど、おもしろいねぇ〜。


「コカトリス、解体しなきゃ·····」


 じゃー次。ワンス・リペアの効果についても教えてくれる?。

『了解しました─ワンス・リペアは付与系統魔法に属するもの。一度壊れてしまった、物・武器・武具などを1回だけ自己修復させる効果があります』

 なるほど〜1回限りの不壊ってことかぁ!。面白いなぁ!面白いなぁ!ファンタジーィィィ....。


「コカトリスの羽、コカトリスの肉·····うん、解体完了」


 ファンタジーィィィ!!!·····おや?彼女のひと仕事が終わったようだなぁ。話しかけるべきか否か·····。うん、ここは話しかけないでおこう。彼女と話すのは今じゃない気がする。だが、後は付けさせては頂くがね!


 ─────────────────────


 ようやく納得のいく物語が出来上がりました。投稿が遅れてしまい申し訳ございませんでした。

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