第2話
うめ!うめ!。いやー、小腹がすいて木に実っていた木の実食ってるが、こりゃーうめぇ!。甘くもあり、酸っぱくもある·····あたりだなこれは!。
『対応─熟十八の体内に毒を検知しました。解毒します』
──聞きたくないことが聞こえた気がした。まあ、食えればいいか!美味ければいいか!。早く村に着かないかなー。
ん?木が揺れている·····?。
「コ?コケェッーー!!!」
「あ?なんだデカい鶏!?」
ああ!ファンタジー!!実にファンタジー!!。なんだ?なんだ?前途多難だなぁ!最初に出会う奴じゃねぇだろコイツ!!。
「お前!ナニモンだ!?」
『解答─魔獣コカトリスです』
そうかぁ!お前コカトリスって言うのか!。うんうん!実にファンタジーだなぁ!ファンタジーの鉄板だなぁ!。
「ゴゲェェェェ!!」
『対応─石化魔法を検知、解除します』
「石化?マジ?」
石化·····した感じはないんだがな。だが、コカトリスって言えば石化だよな!。有能さに助けられたなぁ!これ!。
「でも·····これ、どうやって助かろう·····僕、戦えないんだけどな」
『解答─身体能力を向上させます。戦闘補助を開始します。コカトリスの弱点を表示させます』
身体が軽くなった·····ような?。胸元に赤いバツマークが見える。え、マジ?戦えってこと?。武器もないのに?武器も持ったことないのに?とんだ鬼畜!とんだ無理ゲー!?。
『対応─コカトリスの攻撃の軌道線を表示させます』
──赤い線?
「ゴゲェェェ!!」
「危なっ!?」
この赤い線を避けたら、コカトリスの攻撃を避けれた!?なんて神機能!?。実感した!!人生ハードモードってことを!!。
『解答─コカトリスを倒すのに適切な武器を作成』
「ガチ?戦えって?。そんな無茶な·····」
『解答─戦闘補助を有効にしましたので、熟十八の身体が反射的に攻撃+防御を行います』
「ゴゲェェェ!!」
「本当に!?」
うっ!!·····わぉ!本当にコカトリスのクチバシの攻撃を防いだ!!。こりゃすげぇ!とんだ神機能!!。いいね!普通なら出来ない動きが出来てる!!。これが星の導きさんが言ってる戦闘補助?ってやつの恩恵か!!。助かるぅ!。
「いやーほんと、チートすぎだろ。身体が勝手に動く!僕はそれに身を委ね·····ただあと一押しを添えてやれば!」
「グェッ!?」
た、倒せた!!。倒せたぞぉぉぉ!!。僕やったんだ!本っ当にやったんだ!。ヒャッホウ!!。それにしても、この赤いバツマーク?コカトリスの弱点だっけか。ただ身体に身を任せて力を添えた一撃を与えただけで本当に倒せるなんて·····星の導きさんには感謝だな。
『対応─身体能力向上解除。戦闘補助解除。弱点看破解除。攻撃未来起動可視化解除。適切武器消去』
「あぁなんか色々ありがと星の導きさん·····」
『対応─戦闘痕跡を完全消滅』
「ひっ!コカトリスの死体が消えた·····」
「あれ?ここにコカトリスがいるはずなんだけど·····」
「ひぃぃぃぃ!!!」
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