ナンジャモンジャと藤の花
人々は、その地に自生する木をこう呼んだといいます。
――ナンジャモンジャ。
ナンジャモンジャさんの本名は「ヒトツバタゴ」といいます。初見で聞き取れる気がしない名前ですね。
私が見たヒトツバタゴはゆうに4mほどあって、背丈の割に細い枝をすらりと伸ばしたモデル体型でした。茂った葉に、チアリーダーの応援で使うポンポンに似た白い花を、ファサ……と乗せておりました。
全ての枝先がそんな感じなので、全体としてはなんだか「おしゃれしてる木が一本だけある」といった感じです。目立ちますが、背が高いせいで人間からは花がよく見えないという点もあり、どんなおしゃれかはよく見えないのです。
こちらは長崎県対馬、長野県、岐阜県、愛知県にしか自生していないのですが、他の場所でも植えられて、庭木になっているそうです。
紫色で見るも優雅な藤の花は、ちゃんと目に焼き付けてくるのを忘れておりました!!!!
しかし、予想外の出来事もありました。小粒のパンジーが咲き誇り、カメラのレンズの画角いっぱいにおさめることができたのです。自然が織りなす造形というものは、どうしてこうも考え抜かれたようなデザインなのでしょう?それを考えると、信仰を持たない私でも、神がいるということになんだか納得がいくのです。
以上、旅先「岐阜県」のお花事情でした。
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