ペンギン・プロジェクト
レニィ
ペンギン・プロジェクト
――入電アリ。入電アリ。
――座標〇〇、××。自称惑星名・地球。
――通信ヲ、接続シマスカ。
――――接続命令、確認。
――コレヨリ、音声及ビ映像ヲ繋ゲマス。
「……からさ、思うわけよ」
「はくたか……一。な……だよ」
――音声ヲ鮮明ニシマス。
〇
「ペンギンって、泳ぐために翼がフリッパーに変化して、身体が流線型になったって言われているけどさ、俺はそれ以外の説を推したいわけよ」
「こまち、アジ三っと……へぇ、どんな?」
「この形はロケットに似ている。ロケットはどこから来るのか、もちろん宇宙からだ。つまり! ペンギンは宇宙からやってきたエイリアンなのだー!」
「のぞみ、イワシ二」
「ねぇちょっと
「ちゃん言うな。
「入社は同期だろ?! てかペン担歴ってなんだよ」
「ペンギンの担当歴な。お前より三年も長い。このペンギンプール内に置いては、俺が先輩、お前が後輩。わかったか、
「うっわ、面倒くせぇ……」
「文句あんなら仕事してから言え。デッキブラシ動かせ。働け! ん? つるぎはアジ四も食べてんな。今日は終わり」
「ブラシは動かすからさぁ。俺のお話に付き合ってくれても良くない? ねぇ、ねぇ、ねーえー」
「あーもーうるっせぇ!」
「俺のお話に付き合ってよぉ。一角ちゃんが付き合うって言うまで、騒ぐぞ俺は」
「閉館前の客足が少ない時に騒いでいて恥ずかしくないのか、お前は」
「ないね。全くない」
「そうか、俺は恥ずかしい」
「何が」
「後輩が、阿呆な妄想話をしようと、大騒ぎしていることが」
「一角ちゃんが、給餌記録の合間にちょこっと俺の話を聞いてくれれば、恥ずかしい思いをしなくて済むのよ? ねぇ、だからさ、聞いてくんない?」
「……新幹線」
「はい?」
「新幹線だ、うちのペンギンたちは。ロケットじゃない」
「新幹線?」
「名前がな。日本国内の新幹線の愛称になっているんだよ。はくたか、こまち、のぞみ、はやぶさにこだま、みずほ。知らなかったのか?」
「知らなかった。いや、知らなかったけど。それで新幹線とペンギンに何の関係があんの?」
「新幹線の形は?」
「え? えー、なんかこう、先が尖ってて、こう、ひゅーんっ、みたいな?」
「そのひゅーんみたいなところが、ペンギンが泳いでいるところと似ているからって、初代館長が」
「だから、名前が新幹線?」
「そう」
「ふーん……言われてみたら、まぁ、似てる、のか?」
「まぁ新幹線の本来のモデルは、カワセミらしいがな」
「鳥類ってところしか一致してねぇじゃん!」
「水に飛び込むとこも同じだろ」
「新幹線よりはロケットの形だろ? ほれ見てみ、水中泳いでいる姿は、ほとんどロケットじゃん」
「新、手、動かす。ついでにとき探して。まだ、食べてないから」
「……俺まだ腕輪と名前が一致しないんだよなぁ」
「新幹線と同じ配色だよ」
「新幹線の配色がわかんねぇよ!!」
「はぁあ……ん」
「ん?」
「だから、給餌表! これに腕輪の色と名前が載っているから、覚えろ」
「おぉ! ありがとな!」
「覚える時間をやるから、デッキブラシ渡せ。お前のスピードじゃ閉館までに終わらん」
「……でもさぁ。一角ちゃんの言う通り、新幹線のモデルがカワセミでさ。このペンギンたちも新幹線に似ているとしてだよ?」
「して、じゃなくて、そうなんだけどな」
「新幹線は、俺ら人間がカワセミとかペンギンとかが生まれた後に作った物になるわけじゃん?」
「……おう?」
「ってことは、ロケットもペンギンの形を真似して出来ているかもしれないし、何なら本当にロケットとして宇宙から降ってきたかもしれないって話が、本当かもしれないだろ!」
「お前は意地でもペンギンを空から降って来たことにしたいのか……ほら、よく見ろ」
「えっと、ピンクと青の腕輪だから……あっ! お前がときか!」
「そう。こいつがときだから、イワシをって、違う!」
「え、違うの? こいつ、ときじゃない?」
「名前じゃなくて、俺が言いたいことが! いいか、ここの水族館にいるのはフンボルトペンギンだ」
「え? うん。そだね。それは勉強してきたよ」
「フンボルトペンギンを含めて、ケープペンギン属のペンギンは大体五十センチから六十センチ。イワトビペンギンやコガタペンギンはもっと小さい」
「……うん?」
「今現在、最大のペンギンと言われているエンペラーペンギンでも、クチバシの先から尾羽の先の全長は百三十センチといわれている」
「それは聞いたことある」
「よく考えてみろ。ロケットの大きさはどのくらいだ」
「え、めっちゃデカい?」
「めっちゃデカいだろ。 めっちゃデカくないと宇宙までいけないし、宇宙から戻ってくる時に、大気圏内で燃え尽きる」
「なる、ほど?」
「こんな小さい生き物が、どうやって大気圏突破して侵略してくるんだよ」
「あ、なるほどね。そういうこと」
「わかったか。やっとわかってくれたか……」
「一角ちゃんさ、知らないの?」
「何を」
「この世には、ジャイアントペンギンって古代ペンギンがいてな。そいつは、マジデカい。エンペラーペンギンなんか目じゃないくらいに」
「……それで?」
「動物ってのは、環境に合わせて進化するもんだろ? だからさ、宇宙からやって来たジャイアントペンギンは、地球の環境に合わせて、小さいペンギンたちになったわけ。つまり、今ここにいる可愛い可愛いペンギンたちは、元々エイリアンだった生き物の末裔なの」
「……わかった。じゃあお前の言う通り、ジャイアントペンギン、もといペンギンたちがロケットのモデルで、そもそもロケットのモデルになれるような形をしているのは、宇宙から地球に向かって大気圏を突破するためだったとして、だ。そもそも、なんのために生き物をロケットにしてまで宇宙から地球に落としたんだ?」
「そんなん決まってるだろ。俺たち地球人を見るためだよ」
「へぇ、何のために」
「そりゃあ、地球がいい星かどうかを知るためだろ」
「誰が」
「え? えーと……ペンギンの総大将的な? 宇宙人」
「エイリアンがエイリアンを使うのか」
「に、人間だって、人間使って仕事させてるだろ。だからなんか、そんな感じだよ!」
「ふわっとした設定だな」
「設定とか言うな。世界の真実を」
「お前の妄想だろ。大体、本当にペンギンの目線から見ているとしたら、もうとっくに地球は見限られているだろうな」
「なんで」
「お前さ、野生のフンボルトペンギンの現状って知っているか?」
「……意外と雪山じゃなくて、あったかい南アメリカの岩山に暮らしている」
「分布域を説明してどうする」
「一角ちゃんが現状って言うから!」
「一九八三年から一九八四年。その辺りで起きたエルニーニョ現象の影響で、野生のフンボルトペンギンの個体数は激減して、今でも大体一万羽くらいしか居ない」
「待ってくれ一角ちゃん。今、俺の目の前にはそのフンボルトペンギンがワラワラ居て、餌を待っているんですが?」
「日本はなんでかフンボルトが繁殖しやすかったからな、割とメジャーなペンギンだな。他のケープペンギン属のケープペンギンやマゼランペンギンなんかも、日本じゃありふれたペンギンの姿だ。ただ、野生のフンボルトペンギンの生息域は人間の漁の範囲内で、魚を獲るための網に引っかかった結果、命を落とす事例も後を絶たない。結果、今やこの目の前にいるフンボルトペンギンは絶滅危惧種種に指定されている」
「絶滅危惧種なの?! これで?!」
「絶滅危惧種なの。これが。ま、別にフンボだけが危惧種なわけじゃねぇよ。さっきお前が言っていたエンペラーなんかは、地球温暖化の影響をもろに受けて数を減らしているしな」
「マジか」
「もし本当にペンギンが宇宙人の代わりに俺たちを見る必要があるなら、こんなに数減らしちゃあ、役に立たねぇだろ」
「……つまり、ペンギンは総大将から見捨てられたエイリアン?」
「元からそんな話はなかった。以上、終わり!」
「えー!! それじゃつまんないじゃんかー!!」
「お前な、つまる、つまらないは……ん? おい、新。ひかりの今日の記録は?」
「えぇと、ひかり、ひかり……ん? 一角ちゃん、なにこれ記録ミス? ひかり、朝も昼もゼロになってんぞ」
「記録ミスじゃねぇよ。お前、本当にペンギンの勉強してきたのか? ペンギンは換羽の時期になると餌を食べないんだよ」
「なんで?」
「羽が生え変わる間に水の中に入ったら、羽毛が水を弾かないし、保温もしてくれないだろう。ペンギンたちの主食の魚は本来、海の中に居るんだからよ」
「なーるほど。賢いなぁ、ペンギン。……でも、食べないとお腹空いちゃわない?」
「だから換羽前に食い溜めしとくんだが……新、給餌表一旦返してくれ」
「ん。ほい」
「ありがと。えーと、ひかり、ひかり……ここ数日特段食い溜めしている量じゃないな」
「一角ちゃんが今持ってるのイワシだから、嫌なんじゃないの?」
「ひかりは好き嫌いないんだよ。それにさっき、こまちにアジやる時に見ているはずなのに、反応もなかったし」
「そういえば、やけに大人しいね。他の子はくれー! くれー! って、つついてくるのに」
「ひかりはこの中じゃ最年長だからな。病気疑いで、獣医の先生に連絡取るべきか……」
「でもぐったりしてる訳でもなくない? やけにこっちをジッと見てるけど」
「病気の時は動きたくないもんだろ。人間だって」
「それは、まぁ、わからなくもないんだけどさ」
「え、わかるんだ」
「一角ちゃん俺のことなんだと思ってんの」
「馬鹿は風邪をひかないんだろう?」
「ひくわ! インフルエンザだって経験済みだわ!!」
「はいはい。すごい、すごい。あー今日の夜番誰だっけか……」
「……ねぇ、一角ちゃん。ひかり、こっち見てるだけだよね」
「そうだな」
「やっぱり……ペンギンは人間を監視」
◯
――特定キーワードヲ感知シタタメ、通信ガ遮断サレマシタ。
――プロジェクト名、ペンギン・プロジェクトシステムヲ、終了シマスカ。
――――システム続行命令ヲ、確認シマシタ。
――プロジェクト詳細閲覧、通信ログノ視聴、プロジェクトヘノ投資、ガ可能デス。
――――プロジェクト詳細閲覧命令ヲ、確認シマシタ。
――詳細データハ、読ミ上ゲソフトヲ、使用デキマス。
――読ミ上ゲソフトヲ、使用シマスカ。
――――読ミ上ゲソフトノ使用命令ヲ、確認シマシタ。
――コレヨリ音声ヲ、流シマス。
◯
――プロジェクト詳細一。
――
「――我々の暮らす、惑星アンスロポルニスが、このままでは第十八惑星系太陽の引力に負ける事が、当研究所、シーモニア天文台の長年の研究と調査の末わかった。
既に惑星内の各国では、太陽が近づくことによる異常気象が観測されており、それが現行の生態系だけではなく、我々
このままでは、二百年以内に惑星内の水は干上がり、植物は枯れ果て、生物だけでなく我々人鳥類も滅びの道を進むこととなる。
当研究所が、人鳥類がアンスロポルニス外宇宙惑星及び惑星系へと移住する計画を提案し、三十年。ようやく首脳会談がまとまり、計画を実行へ移す時と相なった。
これより約二十年以内に、我々は人鳥類の移住に適した惑星を発見する。そのために当研究所では、ガヴィフォーム人鳥類学研究所と共同し、生物型通信機、
pingは我々人鳥類の姿形だけではなく、生態も限りなく近づけた人工的な生物である。対象となる惑星に投下されると、その惑星からこのアンスロポルニスへと通信を開始する。人工知能による環境学習機能及び、適応機能を備えさせ、現地の人鳥類に近しい種の生物との交配も可能とすることで、投下された惑星内のあらゆる場所へ広がることが出来るだろう。
pingはあくまで擬似生物であり、人鳥類ではない。また人語を解し、話すことによって、原住生物達によって排除されることのないように、機械語に近い、通信信号のみが発声できるようになっている。
我々の未来はこのpingに掛かっている!
これより、pingの増産、及びアンスロポルニス外惑星系への探査調査計画等を
――プロジェクト詳細二。
――外惑星系探査船団。ペンギン・プロジェクト実施日。
「――pingプロジェクトの発足より、二十五年。
遅ればせながらも、ようやくpingが安定して量産できるようになり、本日、シーモニア天文台時刻の一二時丁度に、アンスロポルニス外宇宙惑星系探査船団が各国から一斉に外宇宙へ向かって発射される。
探査船団に正式参加している国は十八ヵ国。計二十一基の探査船が集まった。
一基に付き、繁殖可能なペアのpingを二組載せた探査船は、第十八惑星系から出て、それぞれ担当の第一から第十七惑星系まで散らばり、そこでpingを降ろす計画になっている。
調査は最も早くて五年、最長で三十年を見越しているという。
アンスロポルニスの環境は、pingプロジェクトの発足時よりも悪くなっている。この二十五年の間に、幾つもの湖や川が干上がり、内海を持つ国でさえ食料自給率は下がる一方だ。
乾燥に耐えうる植物と、泥沼の中で生きていける生き物が、我々人鳥類の命を繋いでいる。だが、それとていつまで保つかわからない。
調査船よりも、移住、脱出のための船を造ることに注力している国もあると聞く。シーモニアでも、移住船の準備を並行して進めている。
願わくば、早くに調査が終わり、成果が現れれば良いのだが。
そういえば、最近巷でpingのことを、ペンギンと呼ぶのが流行っていると聞く。
今日、この日に旅立つ調査船団達を、ペンギン・プロジェクトと名付けて、一般市民からの関心を得ることで、プロジェクトの助けにならないだろうか」
――プロジェクト詳細三。
――ペンギン・プロジェクトの失速。
「――アンスロポルニス外惑星系探査船団ペンギン・プロジェクトが施行されてから六十年が経つ。
これまでにアンスロポルニスを出発した探査船はもうすぐ百基に到達する。
そのうち生物型通信機、擬似人鳥類・pingを投下出来たのは、三十七基。投下後、アンスロポルニスとの通信を開始できたpingは十九組。そのうち現在に至るまで、定期的にpingからの通信が来ているのは十九惑星である。
通信出来なかったping達はおそらく、環境適応機能を持ってしても、投下先に適応出来ずに死滅したか、もしくは投下先にて排斥されたと考えられる。
定期通信のあるping達も、現在はまだ一定範囲内からの通信しか出来ておらず、当初の目的にあった『近縁種との交配による分布の拡大』を達成するには、調査船を待つよりもさらに膨大な時間がかかるとの予測が既に立っている。
しかし我々人鳥類はこれ以上、ペンギン・プロジェクトへ調査船を投下することも、pingからの通信をアンスロポルニスで待つ事も出来ないのが現実だ。
アンスロポルニスはもう最後の海、ボストーク海が干上がる寸前だ。
干ばつ時代へと突入する前に備蓄していた水が尽きる前に、我々人鳥類は母星を立つ決断が下された。
調査船を造船していた技術が功を奏した。不幸中の幸いとも言えよう。人鳥類が生活しながら、航行できる大型の移住船をどうにか完成させることができたのだから。
既に七ヵ国がアンスロポルニスを出て、宇宙空間で生活している。
シーモニア天文台の移住船は明日出る。天文台の正規職員の家族、親族を優先し、抽選の一般市民を含めた計一,三二三名が乗船予定だ。
移住船には、pingからの通信を受信する部屋が作られている。
我々はまだ移住先を見つけることが出来ていない。人々はpingへの期待を無くしていったが、天文台の職員はまだpingへの希望を失っていない。
我々の未来は、pingにあるはずなんだ」
――プロジェクト詳細、四。
――三十七年前ノ記録。
「――移民船・シーモニア号。記録員番号一◯八。
pingからの定期通信、一惑星よりアリ。
自称惑星名・地球。
通信内容を確認したところ、pingによく似た生物が大量死している映像を確認。
同地域内pingからの過去の通信ログを確認し、今回の通信と照らし合わせた結果、原住生物、ニンゲンによるping類似生物の乱獲と、当該地域の急激な気候変動が原因だと予測される。
他惑星からのping通信ナシ。
今回の通信の件も踏まえて、旧アンスロポルニス惑星民連合、ペンギン・プロジェクトは、地球を移民先候補惑星から外す事を検討している。
しかしこのままでは、我々は有効な移民先を見つけることもできないまま、移民船の耐久年数を迎える事だろう。
そうなってしまえば、祖先達が何のために母星を絶ったのか、何故私たちが移民船に乗り込み、pingからの通信を観測しているのか、わからなくなってしまう。
pingは我々人鳥類の希望ではなかったのだろうか」
◯
――プロジェクトノ詳細ログハ、以上デス。
――プロジェクト名、ペンギン・プロジェクトシステムヲ、
――割込入電アリ。割込入電アリ。
――座標〇〇、××。自称惑星名、地球。
――再度通信ヲ、接続シマスカ。
――――接続命令、確認。
――コレヨリ、音声及ビ映像ヲ繋ゲマス。
「……よかったよぉ。ひかりがちゃんと食べてくれて」
「とは言え、食い付きはあまり良くないけどな。要経過観察」
「もしひかりが死んじゃったら、この世からまた一羽、ペンギンがいなくなるって事だもんな。俺も注意深く観ておくぜ」
「新はその前に腕輪の色と名前を覚えろ」
「ひかりは覚えたぞ。上が白で下が青な。ちゃーんと、明日も食えよ。それでさ、絶滅なんて吹っ飛ばして、未来の子ども達が、『ペンギンを知らない』なんてことにならねぇようにしような」
「壮大な妄想の次は、壮大な目標か」
「んだよ。一角ちゃんはこんなかわいいペンギンを、知らない子ども達がいる未来になってもいいのかよ」
「そうは言っていない。……ま、新の言う通りだな。ペンギンを知らない子どもがいるかもしれない未来ってのは、俺も嫌だな」
「だろー」
「そうならないためにも、お前は早く目の前の仕事を覚えろ。覚えてから、壮大な目標に向かって突き進んでくれ」
「それは……そうだけど」
「んじゃ、明日腕輪と名前のテストすっからな」
「んなッ?! そりゃないぜ一角ちゃん! 俺今夜徹夜確定じゃん!」
「だーかーらー、氷山って呼べっての!」
――通信ガ終了シマシタ。
――プロジェクト名、ペンギン・プロジェクトシステムヲ、終了シマスカ。
――――システム終了命令ヲ、受信シマシタ。
――当プロジェクトハ、現在モ投資ガ可能デス。
――本当ニ、システムヲ、終了シマスカ。
――本当ニ、ペンギン・プロジェクトヲ、終了シマスカ。
ペンギン・プロジェクト レニィ @Leniy
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