ある医者の提案
雨宮 徹
ある医者の提案
双子の明里と瑞希は交通事故で死にかけていた。そこで医者はこういう提案をした。「親御さん、2人の無事な部分を継ぎ合わせれば、助かるかもしれません」と。
◇ ◇ ◇ ◇
父親である健は困ってしまった。2人は助かるが、倫理に反するのではないか、と。
結局、健は医者の提案を受け入れることにした。
◇ ◇ ◇ ◇
無事に退院した娘は5分おきに明里と瑞希が交代で喋れるようになっていた。
ある日、健はこう言われた。
「私は明里よ」
5分後のことだった。
「私は瑞希よ。明里じゃないわ」と。
健は困ってしまった。目の前にいる娘は明里なのか瑞希なのか。どちらなのだろうか、と。
ある医者の提案 雨宮 徹 @AmemiyaTooru1993
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。