第40話  コウとビクトリア!

「おはよう、コウ」

「おはようございます、ビクトリアさん」

「朝からいい顔をしているな、さてはクロエと上手くいったな?」

「さすが、ビクトリアさん、鋭いですね。クロエは僕の嫁になりました」

「そうか、まあ、おめでたいことだ。それで、クロエは?」

「朝方まで愛し合ったから、まだ寝ています」

「そうか、クロエでもそういうことがあるんだな」

「そういうビクトリアさんも、いい顔をしていますね」

「そうか?」

「ええ。エドワードさんと上手くいったみたいですね」

「じゃあ、コウには話そう。上手くいった」

「やっぱり! 良かったですね。想いが通じて」

「側室にならなくてもいい、エドワード様の子供だけ産ませてほしいと言ったんだ」

「それで、結ばれたわけですね」

「コウはよくわかったな」

「そりゃあ、男を知る前と知った後では、流石に雰囲気が違いますよ」

「そこでコウに頼みがあるんだ」

「なんでしょう?」

「すごく都合のいい話なのだが、いいかな?」

「僕に出来ることでしたら、なんでもやりまっせ」

「エドワード様のお子を無事に出産したら、私をコウの自宅の部屋に住ませてもらえないだろうか?」

「1人4LDKの嫁達の部屋? いいですよ。住んでください」

「そうか、すまない。子供を賑やかなところで育てたいんだ」

「賑やかですよ-! ウチは。子供を元気に育てるにはピッタリの環境ですわ」

「勿論、エドワード様のお子を産んだ後ならコウの妻になってもいい」

「え! マジですか? 無理はしなくていいですよ。嫁にならなくても、住んでくれたらいいんですよ。既に、嫁じゃない女性が2人も住んでいますしね」

「おいおい、子供を産んだ後も好きな男に抱かれないとつまらないじゃないか」

「その相手が僕でもいいんですか?」

「ああ、考えた末の結論だ。エドワード様のお子を産んだら、私はコウの妻になる。私はコウの妻になれるだろうか? コウの嫁は美人ばかりと聞くが」

「勿論、ビクトリアさんやったら大歓迎でっせ。僕、ずっとビクトリアさんを抱きたいって思っていましたから」

「そうなのか?」

「はい。ほな、ビクトリアさんは僕の嫁になるということで決定です!」

「すまんが、そうしてくれ。これでも私はコウに魅力を感じているんだ」

「え! そうなんですか?」

「意外か? 田舎の嫁達もコウを選んでいるのだろう? 私がコウを選んだとしても、おかしくはないと思うが」

「だって、ビクトリアさん、そんな雰囲気が全く無いじゃないですか」

「当たり前だろう、仕事の繋がりなのだから」

「ほな、プライベートモードの時は僕のことが好きなんですね?」

「そういうことだ」

「よっしゃ! やる気が出てきましたわ。早く任務を終わらせて、早くビクトリアさんとクロエを連れて田舎に帰りますわ!」

「頑張ってくれ」


 そこへジョージとクロエが降りて来て、いつも通りの朝食となった。



 食事が終わると、コウはクロエの部屋を訪れた。


「何をしに来たのですか~?」

「食事中、僕のことを全く見なかったから心配してきた」

「だって、今、コウの顔を見たら照れてしまうのです」

「そういう時こそ、こうするんや」


 コウはクロエにキスをした。そのままベッドに押し倒す。


「またするのですか?」

「うん、明日には出発だし。クロエが恥ずかしがらなくなるまで抱こうかなぁと」

「えー! いつになったら照れなくなるのですか-?」

「こういうのは慣れやから」

「でも……」

「嫌じゃないやろ?」

「確かに……嫌じゃないのですけど」

「じゃあ、結ばれよう」



「クロエの姿を見ないが、コウと一緒じゃなかったのか?」

「一緒でしたよ、クロエは部屋で寝ていますわ」

「そうか、クロエも変わったんだな」

「嫁になりましたからね」

「クロエに私のことを話していないのか?」

「え! 言ってもいいんですか?」

「構わん。どうせ、いつかバレるのだからな」

「ほな、話しときますわ」

「あー! ここにいたのですか-?」

「おう、クロエ。ちょっとコーヒーを飲んでた」

「目覚めた時に側にいてくれなかったら~寂しいのです~!」

「ごめん、ごめん、これから気をつけるわ」

「私もコーヒーを飲みます」

「うん、座って、落ち着いて、機嫌を直してね」

「コウ、私から言おうか?」

「あ、ほな、お願いします」

「クロエ、今スグじゃないが、やがて私もコウの嫁になる」

「えーーーー! ビクトリア様がコウの嫁に~?」

「そう、驚くな。声が大きい。耳が痛いぞ」

「だって~それだけはないと思っていたのです~!」

「どうしてだ?」

「ビクトリア様が、まさかコウなんかと結ばれるなんて想像出来ないのです~! ビクトリア様には、もっとイケメンがお似合いなのです~!」

「コウはなかなか魅力的な男じゃないか。だから、クロエもコウを好きになったのだろう? 違うのか?」

「それはそうですけど~ああ~でも~プラス思考で考えたらいいんですね~ビクトリア様がコウの嫁になれば~楽しい結婚生活になりますよね~!」

「まあ、もう少し先の話だがな。いずれそうなる。その時はよろしく。その時は、クロエの方がコウの嫁としては先輩だ」

「先輩~? 私がビクトリア様の~? 恐れ多いです~!」

「クロエ、気楽にやろう」

「わかりましたのです~!」

「明日はいよいよ出発だからな」



「出発-!」


 翌朝、4人を乗せた馬車が王都を出発した。







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