RUST NIPPON 〜小笠原編〜

梅干しニーサン

プロローグ 事態発生

『人類は、皆が思っっているほど強くない。ただ考える力を持っただけのサルの変異体だと考える。人間はあらゆる環境に応じて生き抜く力を持っている。たとえそれがウイルスであろうとも、人間はワクチンを作り出しそれに対応していった。

いや対応できるはずだった。

』なんて

いうゾンビ映画の始まりのシーンを俺は見ていた、大きなスクリーンに移されたのは最近流行りのゾンビ映画らしい、自己紹介が遅れた、俺は田中義時一人の息子を持つ一家の稼ぎ頭というところだ。隣の座る息子の大樹はもう1

3という年頃の子供だ、やはり思春期という物なのか、最近はロクに会話をしていない、だが俺のも一人の父親だやはり自分の子供のことはいつでも心配してしまう。なぜなら幼い頃に母親を失ったこいつにとっては俺が唯一の親だったからだ。今日は久しぶりに家族で映画をみようという話になったが、大樹はあまり乗り気ではなかった。まあそれもそうか、こいつにとっては父親と映画に行くより友達と遊んだほうが楽しいのだろう。俺は深く反省した。そしてあの映画鑑賞から3か月後、俺はとある一大プロジェクトの為に、しばらく遠方に向かうことになった。その行き先は・・・「小笠原諸島?」

そう、俺は東京から離れ小笠原諸島に短期出張で赴くことになった。大樹は心配だったが、親戚が預かってくれるらしい。俺は一安心し小笠原諸島行きの便に乗った。

しかしその後あんな事件が起こるなんて思いもしなかった。

「ハア~やっと着いた」そこで俺は慣れない島の雰囲気の中でなんとか日プロジェクトを完成させ、とあるホテルに泊まった。そしてその夜だった。「緊急事態発生!緊急事態発生!民間人は即座に避難部屋まで来てください!」(ん?なんだ・•・何かの映画の撮影か…?)俺は眠い目を擦りながら部屋のカーテンを開けた。「嘘...

だろ..?」そこには、あちらこちらの車が燃え、すでに魔墟とかそうとしている、街の様子だった。

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