第5話
俺の精神はとっくに限界が来て居る。
もう嫌だ。
逃げたい。
「ねぇ、優君」
普段話をしない、クラスメイトのリーダー的な夏さんだ。
「まさか、別れたの?」
めちゃくちゃニヤニヤして居る。
そうこの人達にとって元カノと俺はクラスの笑いのネタだった。
それが別れたことをネタにしないわけがない。
「・・・そうだよ」
「・・・そうなんだ。」
あ、でも夏さんなんだか同情して、いやにやついる。後ろの聞いていたグループの仲間も笑って居る。
確かに笑う。笑って仕方ない。だって元カノがあれだもん。
(休み時間なのにお祈りをして居る)
「まぁ、でもよくあんな子なのに付き合ってたよね」
「え、」
前までなら嫌な言葉だけど、今は凄く嬉しい。
「まぁ、俺もよく合わせてたと思う」
「そうだね。私、あんな彼女・・・元カノでも周りから自分は愛してるって感じで、少しかっこよかったよ」
顔はニヤニヤしてるけどすげぇ、嬉しい。
「ごめんね。嫌なことを聞いて」
「いや。俺は良いよ。むしろ褒めてくれてありがとう」
「そ、そんなことないよ。じゃあね。これで女の子嫌いになったり、落ち込まないでこれからは次の子見つけてね」
天使だわ。うちクラスリーダー
今思うと、別に嫌がらせをされてた訳じゃない。確かに元カノが変なことするとニヤニヤしてたけど、それは明らかに元カノの行動が笑わせに来てたし、むしろそのニヤニヤは元カノと何より俺を正気に戻させようとさせてくれてたのかも・・・
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