2XXY年4月15日

魔法を使って電気を作れるようになったので電気磁石を作った。鉄心に銅線を巻いて電気を流すだけ。それを使い磁石を量産する。


正直かなりの量の鉄と銅がなくなった。


磁石を使い方位磁石を作った。

紐と鉄と磁石、固定用の木を少し使ってあっさり完成。

長かったなぁと物思いに耽っている場合ではない。


モーターができた。三相交流モーターだ。船のスクリューを動かす為のモーターになる。これも鉄と銅を大量に使った。


スクリューを作った。

鋳造、溶接、削り出し、3パターンの試作を作ってみた。

鋳造が一番楽だった。

溶接は魔法でアーク溶接ができた。

削り出しは、モーターに刃を付けて、金属の塊から削り出してみたが、正直これは失敗だった。

カクカクしている上に厚みの調整が難しく仕上がりが悪かった。

形状が複雑だったので今の制作技術では自動作成にならなかったのがネックだ。

鋳造が安定した。

錆止めは樹脂を錬金術にかけてみたらできた。


舵は鉄板と歯車でできた。一番楽だった。構造がそこまで複雑ではないパーツの組み合わせだったのでオートで作れた。簡略化し続けてくれた先人の知識のお陰だ。構造が簡単に解るインターネットにも感謝だ。

操舵輪と舵の接続も完了。


アンカーは本当に大量の鉄を必要とした。できれば二度と作りたくない。因みにかなりの筋力は必要だが武器としても使える。両手ハンマーになる。いやコスパ悪いから使いたくないけど。


もちろん各パーツ何度も実験を繰り返している。得にスクリューは苦戦した。構造は解っても図面は別物。

これは全部完成させるのに数ヶ月かかるかも知れない。

工業高校に行った友人とその先輩にも協力して貰って図面を作って貰った。


同じようにこのゲームを遊んでいるそうだが造船はまだ経験がないと言う。完成した暁にはそれを見せ、量産するそうだ。

3年生の卒業研究や就活にも役立てられるそうだ。


規模が大きいなと思いつつもリアルで顧問の先生等が連絡してきたときは驚いた。


ともかく、図面の心配が要らなくなった。図面の読み方は少し教わった。全部ミリ単位、何なら0.001mm単位での精度要求があったが

技能レベルが上がる事で何とかなった。

制作の上位技能、お陰で製造技能のレベルが15を越えた。

歯車やパイプ、銅線を簡単に作れ、精度も±0.001で作れるって最早それは精密機械の類いだと言われた。



今月末までに外装部分を作成し、組み上げたい物だ。


果たして完成してこの島を脱出できるのだろうか……。


不安だ……。主に航海が……。

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