猫は人類を支配する
桶星 榮美OKEHOSIーEMI
第1話 猫の支配技
「ニャ~(早く起きろブス!
目覚まし鳴ってるだろうがブス!)」
「う~ん権之助~お顔を舐めないで~」
「ニャ~(俺のケツ舐めた舌で舐めてんだよ
さっさっと起きて飯よこせブス!)」
「いつも起こしてくれて有難うね
あっ!今朝は会議だから早く行かないと!」
「ニャ~(はぁ⁉朝会議なんて知るか!
急いで飯を入れ忘れるなよブス!)」
「早く支度しないと~」
「ニャッ(飯だブス!)」
「はい、カリカリさんですよ~」
「ウニャ~ン(缶詰よこせブス!)」
「権之助、行ってきま~す」
「ニャニャー(おい!ゴミ忘れてるぞ
今日は燃えるゴミの日だろうがブス!
行っちまったよバカブスメスめがよ)」
********
「ただいまぁ帰りましたよ~ん」
「ニャー(遅いじゃないか何してた⁉)」
「遅くなってゴメンね~権之助~
誘われて吞みに行っておりましたっ」
「ニャン(どうせメス同士で吞んでたんだろ
お前はオスにもてないからなフッ
腹減ってんだよ!飯!水も無い!
早く飼い主の役目を果たせブス!)」
「もうだめらぁ~動けんわぁ」
「ニャッニャン(玄関で寝るな起きろブス!
おい起きろってばよぉ
こいつ猫パンチを喰らわせてやる
必殺猫パンーチ!)」
「いや~ん権之助~頭撫でてくれるの?
私に優しいのはゴンちゃんだけよ~」
「ニャーオン(ゲッ抱きしめるなブス!
お前の口の臭さと酒の匂いで鼻がバカになる
離せーブース‼)」
「はい~、ゴンちゃんご飯でしゅよん
お水もいれまちたぁ」
「ニャン(やっと飯だよ。
これ食ったら部屋の中をひとっ走りして
ストレス発散してやる)」
********
「ニャ~ン(起きろブス!
いつまで寝てるんだブス!)」
「勘弁して権之助~、今日は土曜なんだから
もう少し寝かせてぇ」
「ニャゥン~(お前の都合は関係無い!
とっとと起きて飯よこせブス!)」
「あ~昨夜は吞み過ぎたぁ頭痛いわぁ
取り敢えず餌をあげないと
あぁ気持ち悪いわぁ~、はい権之助ご飯ね
今日はずっと寝てよぉ」
「ニャッ(寝るな!俺様が食事してる間に
トイレ掃除しろよ
もう3日も掃除してないんだぞ!
あんな汚いトイレを使わせる気かブス!)」
「今日は何にもしな~い無理しな~い
夕飯はDuber頼もぉっと」
「ニャゴォ~(こら、ベッドに戻るな!
トイレの掃除を・・・
くそっ寝ちまいやがった
こうなったら痛い目に合わせてやる!)」
********
「あ~よく寝たぁ。お風呂入ろうっと
ふうん?なんか臭い?なになに?
権之助がトイレの外にウンチしてるー!
あっそう言えばトイレ掃除忘れてた」
「ニィャ~ン(思い知ったかブス!)」
「ゴメンね権之助、トイレが汚いから
外にしちゃったのよね
権之助は綺麗好きなのに、私が悪かったわ」
「ニャウン(トイレ掃除はお前の仕事だ
お前は俺様の飼い主になったその日から
俺様の
このようにして
猫は飼い主に主従関係を教育し
一家の王として君臨する
————おしまい————
かもしれないし・・・
続編がある!
・・・かもしれない。
猫は人類を支配する 桶星 榮美OKEHOSIーEMI @emisama224
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます