第2話

「オマエには不動産売却師としての

才能がある」

荒無州句が聖歌を珍しく褒めた。

「それじゃあ」

「ただ、努力が足りん。記憶大魔王に

ノウハウを盗み取られたことを

差し引いてもだ」

「フェーイ」

聖歌が諦めきったような声を出した。

「まっ、まずは雑巾がけの達人になることだな。

次はトイレ掃除な」

「はぁーっ」

深くため息を吐く聖歌なのだった。

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