コーヒーに彩られた私の生活

@cafe_diary

はじめに

 ただ毎日コーヒーを淹れているのではない。

 毎日の気分は違うし、味覚だって日によって異なる。

 つまり、その日に合わせた一杯を考えることが、その日の世界を考えることである。そんな一杯を淹れることが、その日の自分を表現することであり、そんな一杯を飲めたなら、それだけでその1日は良い日だと言って過言ではない。勿論、そうでない一杯でもコーヒーは美味しい。

 コーヒーは世界を彩る眼鏡のようなものだ。コーヒーは味覚を通して、私たちに様々なことを語りかけてくる。しっとりした甘さや元気の出るような酸味、落ち着く苦味や、無にさせる滋味なんかもある。外の世界もまた、毎日私たちに五感を通してたくさん語りかけてくる。コーヒーからの刺激を通して、世界を見るとその見え方も変わるだろう。例えば、雨の日のじめっとした湿気だって、その日にしっとりしたコーヒーを飲めば、雨の湿気が愛らしく感じるかもしれないし、爽やかな酸の際立つコーヒーを飲めば、気分が上がって湿気なんて気にならないかもしれない。コーヒーを好きになってから3年弱、コーヒーで嘘をついたことはない。

 そんな、その日の自分と世界を表した一杯を、毎日淹れている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る