「何でカクヨムコンって始まる前から荒れてんの?」と「締切中毒」

 カクヨムでなんかおっきいコンテンストがあるらしいなあ。

 いつからなんだろうなあ。あっ募集要項出たんだー


 ……なんて呑気に見ていたのですが、なにやら様子がおかしくて困惑している縦縞です。


 えっなんで始まる前からこんなに荒れてんの、なんで皆こんなにピリピリしてんの??

 どしたん急に大きい声だして、良かったら話聞こか……??


 となる読み物をちょくちょく見かけます。


 どうして?

 と思って読み進めていると、どうやら予選が読者選考で、尚且つそれが星の数っぽいと。


 要するに投稿時点でそれなりにファンがついているか、(縦縞の大嫌いな)お友達と星の送り合い🌟 をしなきゃ通れんと。

「KADOKAWAが売りたい」ものでは無く「売れる可能性が高い」もの感が極めて強い公募であると。

 ほう、なるほどなるほど。


 何度も言うけど私は面白いと思わんと星つけないし、合わないものはスルーするし、お情けの星なんぞ要らんぞめんどくさい。


 ⬆ ……縦縞には縁がないかもカクヨムコン(:3_ヽ)_


 とは言え、一応参加しようとは思ってます。思ってますけど多分選考通過は出来ないんじゃないかなこの感じだと。まあでも出します。


 なんでか。

 締切を守るのは訓練であるから。

 何でもそうですけど、締切に向かって作業を進めていくって「練習」が必要だなと感じます。

 行き当たりばったりで勢いで書く話も活き活きとしていて良いと思うのですが、公募のルールに則って文字数なんかも考えながら書くのを考えると、やはり骨組み=プロットをガチっと決めてから書いた方が速度を出せます。書いているうちにどんどん感情が乗ると一番良いのですが、縦縞はその辺まだまだ実力不足だなと痛感していたりもします。


 そして、もう一つカクヨムコンに参加する理由があります。

 私は不安障害という病であると同時に、酷い締め切り中毒だから。


 なんのこっちゃと思うでしょうが。


 不安障害故に襲い来る不安を払拭するべくゴリゴリ前倒しで作業をし、目を皿のようにして読み直し、それでも誤字脱字は出るので直し、最終的に余裕を持って締切をバチッとクリアする。

 そうするとアドレナリンがドバドバ出てものすごくスッキリ爽やかかつめっちゃ幸福な気持ちになる。

 その「不安感からの開放、爽快感、幸福感」の中毒になっている。

 なのでまた、綿密に計画を立てて締切の日に向けて虎視眈々と支度をする……その間ずっと不安なのでメンタルには良くない。


 という、なんかちょっと病的な匂いがする物語の作り方するのが好きなんですよね私。

 いやもちろんサクッと書いちゃう時もあるけど。


 どうしてこんな風になっちゃったのかって言うと、発端は小説なんて全然関係無くて、専門高校の課題の多さなんですよ。高専じゃなくて普通の三年制の学校です。

 夏休みも皆学校に詰めて課題やってたんです終わらなくて。

 朝学校行って図面書いて昼はランチタイムのバイトが二時まで、「バイト疲れたー」って言いながら学校に戻って五時まで木工。みたいな。

 それでも終わらない課題。とんでもねえ。ちなみに夏休みの宿題は別にあります(開始早々に皆終わらせてる)。やってるのは一年がかりでやるやつです。

 ついでにグループ課題で揉めて地獄を見つつ意地でも発表に漕ぎ着ける。


 そんなん高校生で皆出来るわけないじゃん〜と思われるでしょ?

 出来ない奴は普通に進級&卒業できないんですよこれが。結構退学するんです。


 ちなみに大変過ぎて保護者からクレーム→問題になったらしく、同校の最近の課題は遥かに簡単で量が少なくなったとの事……それもつまんなくね? (病)


 高校時代の課題キツすぎてね、すっかりデッドラインの虜になってしまったんですよ縦縞は。


 ちなみに専門学校の課題は高校と比べ物にならんくらい少なくて、でも周りはヒィヒィ言ってて、「は? こんなん三日寝なければ終わるべ?」って思ってました。

 余裕すぎて研究系の科だったのにデザインの選択授業でコンペ出して入選してデザイン科の人から絶望的な目で見られたんだ。

(イッヒッヒッ)(入賞では無い)

(そもそも入学前に描いてる物量が全然違う&師事していたデザインの先生のセンスが良かった)

 ちなみに大賞はしっかりデザイン科のエースが持っていきました。流石。


 私が変だった訳ではなく、進学した高校のクラスメイトは皆「大学(専門)の課題少な過ぎて……やっぱりうちの高校おかしかったんじゃ?」って言ってましたね。ひでぇ高校でしたが好きでした。


 んで。社会人になるとデッドライン中毒は一度、完治します。と言うのも、小さい会社なのでデザインから事務からなんでもやる感じだったんですが、基本チーム戦だし音頭はもちろん上司が取る訳です。

 自由にペースを掴んでやるなんてことも無ければ上司に嫌われて提出物無限ループなんて、事もあり、日々働くのに必死だった割に「締切」という感じでは無かったんですね。無くはないけど、そもそも自分でペース配分出来ないので、クリアしても「なんとか終わったか……」という感想です。要するにあんまり面白くないと。


 その後何度か転職しつつ、ある日突然デッドラインは目の前に現れます。

 そう、ある漫画にハマって同人活動をする様になったのです。


 そうだ! 同人誌つくろう!


 これはもう、正に締切。イベント当日、長机の上に新刊が無いとならないのです。

 私のTwitterのタイムラインはこんな言葉で溢れていました。

「入稿しましたー! 人権ある!」

「新刊やべえ人権失いそう」

……これは当時流行語だったのかな?

「新刊落とすと人権ねえよ」

みたいな風潮でしたね。

 当たり前ですが「人権」という言葉の使い方としては間違ってますし、ブラックジョーク的なものなのでご利用はおすすめしません。

 今のがどこもコンプラ厳しそうですしね。

 そんな訳で、締切をクリアするとハッピーハッピーハッピー! アドレナリンドバドバ。

 当日案外売れなくて残ったとかそんなん関係ねえ。新刊があるのが大事なのです。


 こんな事を十年くらいやっていました。


 そして同人活動を卒業後、またデッドラインは現れます。

 つてを辿って内職をやったのです。二年くらいやっていたでしょうか。

 仕事内容は機密なので言えないのですが、難しい分給料が良かったのです。

 んで、締切はめちゃくちゃシビアでした。


 会社から来た仕事を五日から七日で終わらせ、宅急便で何とか朝の便に乗せるという内容です。日中はフルタイムで働いている&通勤途中にコンビニが無かったので、とにかく配送前日までにクリアしないといけない訳です。

 時には深夜まで仕事をし、草木も眠る丑三つ時に自転車でコンビニまで走る。

 そうして荷物を送った時の爽快感たるや無いのです。

 

 ちなみにその後職場や家庭環境のあれこれで不安障害を発症。一次創作を始めてみたら、公募の虜となった縦縞が爆誕します。


 ……なんか色々どうでもいい話をしてしまったのですが、要するに私は締切がとても好きなのです。


 締切を守るのは楽しいのです。

 自分に「やればできる子じゃないか!」「がんばったね」と言うことができます。

 だから、私は自分なりに楽しんで書いて参加できそうな公募は、できる範囲で参加したいと思っています。

 カクヨムコンとやらも、テーマ的に書けそうなものがあれば、練習と締切目当てに参加する予定です。折角カクヨムで活動していますしね。


 そんな訳で、別に一次審査通らなくて良いもん! と強がりつつ、誰にも読んでもらえないのは寂しいから、星を付けてくれとは口が裂けても言わないので、カクヨムコン参加したら是非読んでやってくださいませね。




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不安障害は普通に病気です。罹患すると生活に支障出ます。なお私は他にも諸々あり退職していて、今は無職です。(専業主婦を名乗れる程家事のスキルが無い)……だから小説書く時間だけはいっぱいあるんだ……


“仮面”鬱病の人です https://kakuyomu.jp/works/16818093074826165739

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