イマジナリー縦縞

 某氏とお話して思った事ありました。


 皆様小さい時、所謂「イマジナリーフレンド」は居ましたか?

 私はおりまして、幼少期は「髪の長い綺麗なお姉さん」それが小学生くらいになると「髪の長いお兄さん」になり、中学生の時には「義理の息子を育てる男性」になっていました。


 良く覚えては居ませんが、その時々背景にちょっと凝った設定があり、脳内で一緒に遊んだり、何か辛いことがあると相談したり、みたいな事をしていたと思います。

 相談……?

 というかまあ存在しないわけですから、相談するつもりで脳内を整理したり、自分を慰めたりしていたのかなと思います。


 恐らく「背景の設定」と言うのも、見聞きしたものを自分なりに繋げて、その人の人生みたいなものを想像していたのかなと。


 何となくですが、創作の根幹に「そういうもの」があるような気がします。


 私が小説を書く時は、ストーリーの流れをがっちり決めてしまって、後はそれを想像しながら「書き写す」という感覚が強いです。

 決められたストーリーの中で、キャラクターはごく自然に喋るし、各々好き勝手に動きます。それを「そうだね。そういう時あるよね」と言いつつ書き記していく感覚です。


 これはもしかすると、イマジナリーフレンドと戯れていた延長線上で小説を書いている……?


 そんな事を考えた次第です。



 さてさて。

 話は変わりますが、前の職場の食堂で事務のお姉さんとお話していたら、その方がこんな事を言い始めました。


「私頭の中で○○って大型犬飼ってて、雄のゴールデンレトリバーですっごく人懐っこくて可愛くて、いっつもワシャワシャワシャッてして遊ぶの!」

「?? 脳内で飼ってるんですか?」

 ちなみに実際は小型犬の女の子を飼っていました。その子も大変可愛がって大切に飼っていらしたのですが、どうやらそれとは別腹という事らしいのです。

「お利口で可愛いの!」

「(イマジナリーフレンドドッグ……!)」

 ちょっと衝撃を受けた、そんな思い出がございます。


 でも大型犬脳内で飼える想像力って素晴らし過ぎませんか。

 私も脳内で何か飼いたい。虎とか龍とか。どうでしょう。

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