大好きな彼女に浮気されたかもしれない僕は、大好きな再構築系NTR小説に救いを求める!?
Nyamu
第1話 NTR小説(再構築系)は僕の聖書(バイブル)
僕の名前は
特段何かに優れてたりするわけでもなく、かと言って落ちこぼれと言うほど劣っていることもなく、毎日を平凡だが平和に過ごせている。
そんな僕に奇跡的にも、同級生の可愛い彼女が出来た。名前は
玲という名の由来のように、誠実で真っ直ぐな人柄…そして笑顔がすっごく可愛い。
入学式の日に僕の前を歩く女生徒が落としたハンカチを拾い、呼びかけて手渡しした縁で知り合いになった。波長が合った?のか同じ一年生と言うことで意気投合し、ひと月経つ頃には玲ちゃんから告白されてしまった。
高校で初めて会った玲ちゃんに告白され、お付き合いしていくうちに人を好きになること、もっともっと好きなること、大切にしたいと思うことが幸せだと思えるようになって…そんなふうに玲ちゃんと清く正しい交際を順調に進めていたのだが…ある日、事件が起きた。
それはデートに行く予定だった日のこと―――――
玲ちゃんに急な用事が入り、デートができなくなった日曜日。
予定が空いてしまった僕が、都心の大きい本屋に一人で買い物に来ているときに起こった。
今日はお気に入り作家あんずさんの新刊、[僕の奥さんは武将かな?]の発売日。
これは是非買っておかねば…。あっ、Yukiの小艦ちゅうさんの[幾億の時間が過ぎても愛を届ける]も今日だったか。
危ない危ない買い逃すところだった…後は………!?
何気なく店の外を見た時に、玲ちゃんが歩いているのが見えた…
手荷物を持った隣の滅茶苦茶イケメンな男性と談笑しながら
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まさかのNTR!? (注)寝てから言え
浮気!? (注)歩いてただけです
いやいやいや(ヾノ・∀・`)ナイナイ、それはないって…。
あの玲ちゃんがそんなことするわけないってあの玲ちゃんだよ!?浮気やNTRなんて天地がひっくり返っても有り得ないよ。
頭の中では、早口で誰に何を言い訳しているのか…まぁパニック状態。
でも…まさか…と思った僕は、手に持った本の会計を慌てて済ませ店の外に出たけれど、二人を見つけることは出来なかった。
歩いていた方向的に歓楽街に行ったと思うんだけど…。雰囲気の良いホテルにパッと見では分からないラブホテル…泣きそう。
相当パニクってたのだろう、玲ちゃんに電話なりメールなりすぐに連絡すればいいものを、夕方になるまで歩き回って探し続けてしまった。諦めて家に帰りベットに横になったら、睡魔に襲われそのまま夢の中へ。
翌朝アラームで目を覚ますと、すぐにシャワーを浴び軽く朝食を済ませてから学校へ向かった。
今週は母が単身赴任中の父の元へ行っているので、家には自分一人で留守番兼一人暮らしの予行練習みたいになっている。
僕は歩きながら、昨日のことを冷静に考えてみた…。
見間違いの可能性はあるし、玲ちゃんに直に聞けばいい、そもそも自分一人で悶々として、疑心暗鬼になって勘違いすれ違いで破局なんて、目も当てられないしね。
…でも、もし玲ちゃんが浮気していたとしたら—————
嫌だ! 絶対に嫌だ! 僕を捨てないでと泣いて縋ってしまうかもしれない。
~ん~ホント情けない! でも好きなんです、大好きなんです、初めての彼女で告白されたのも初めてで、手は繋いだけどチューはしてませんし、その先なんて三度目のデートで致しちゃうなんて、押しに弱いじゃなくて相性最高のカップルだよ、羨ましいよお幸せに!
…脱線してる場合じゃない。
浮気されたとしても、裏切られたとしても、僕は玲ちゃんを諦めきれない!
間男から取り返して、もう一度僕に振り向かせるんだ! でもどうやって…。
!?
そうだ、僕には迷ったとき苦しんだとき、助けてくれたものがあるじゃないか!?
そう、僕の大好きで大切なバイブル…NTR小説たち達が!!!
つづく
初手で間違えてる気がする優君。NTR小説って奪い返す方法の参考にはならないと思うんだけど…。だいたい許す方法だったような…既に脳破壊されていたか…。
優君がこれからどうするのか?玲ちゃんはどうして?
と思ってくださいましたら、
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