言葉を紡ぐ

夜桜月乃

私が小説を書き始めた時

 私が何かお話を書こうと思ったのは、中二の十一月頃だったでしょうか。


 正直いつだったかは覚えていません。ただ言えるのは、しっかりと私が厨二病に堕ちたということだけでしょう。


 私がお話を書き始めたきっかけはゆっくり茶番劇です。合成音声で物語を紡いでいく、アレです。

 私がその界隈に入った理由はあの商標登録事件がきっかけなんですけど、まあハマりましたね。元々実況や解説を見ていたり、ボカロが好きだったので合成音声には全く抵抗はありませんでした。


 私もなんか作りてぇなんて思いつつずっとやっていなかったんですが、何がトリガーとなったのか、能力世界を夢想し始めました。


 今もその文章は残っているんですが、まあ酷いものです。セリフの割合が多く、場面の描写が足りない。茶番劇として動画にするなら大丈夫ですが、小説としては見れたものでは無い、そんな感じです。


 ストーリーはどんな感じだったでしょうか。

 簡単に纏めるなら、「とある能力軍事学校の生徒が学校を裏切り、反乱軍共に差別されている無能力者を助ける話」です。よく見る茶番劇的ストーリーですね。

 ラブコメ要素っぽいのもあったりします。主人公の男の子は捨て子で、ヒロインの家に住んでいるという、そんな設定です。


 そんな作品ですが、三回ほど作り直しているんですよね。

 ある時は能力周りの設定をいじり、ある時は主人公周りの名前を変える。そして出来上がったのが茶番劇にもした「軍事学校に通う僕が、仲間と一緒に事件解決する話」です。打ち切りました。


 そう、茶番劇にして五作目が処女作なんですよ。温めすぎですね。


 して、そんな能力世界より先に作り終えてしまった茶番劇としての処女作。私の活動者としての初投稿作品は何か。それは、「夕方、屋上で出会った君と」。カクヨムに投稿した「最後まで生きた君に、笑顔でさよならを」の前身にあたるものです。


 内容というか、大まかな流れは「さいきみ」と大して変わりませんが、大きな違いは割とあります。

 まず、主人公はさいきみでいう優月くん側でした。そして、優月くんは免疫不全だったんですよね。ラストの感じもかなり違いました。


 こちらも見返せばセリフが多く、登場人物の心情の描写が足りていないように思えます。


 今も初心者と言えるかもですが、当時は真のビギナー。文章のつたなさは随一です。


 私のYouTubeの初投稿が一月九日、ノートパソコンは確かクリスマスに買ってもらったので、夕君の文章の完成はそれ以前ということになり、さいきみの最終話投稿まで約一年弱あったことになります。

 その一年弱の期間の中で、私の文章力はかなり上がったと言えると思います。受験勉強の作文で変な文章書く程度には毒されていました。


「とある趣味作家の日録」の一話、ねこたろう。あれは実体験なんですが、あのねこたろうを書いてから四年。かなり成長しました。


 何が言いたいかといえば、誰だって最初は怪文を生成するのだから、みんなも小説書こうということです。


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