第13話 地獄の日々その2

自宅でお風呂には入れるようになったけど、今度は一階に引っ越して、ベッドを並べてみんなで寝ます。ぎゅうぎゅうに。


朝、もう建築士と大工さんが「おはようございまーす」とズカズカ入ってくる。当たり前のように。我が家のように。いや、お仕事なんですけど。


着替えの時に来られるんですよ……。


脱いでる最中に、「おはようございまーす」とか。


時間を10分ずらしても変わらず。


眠剤を飲んでいるのであまり早く起きられず、(派遣の時は帰ったらすぐ寝て、なんとか六時に起きてた)ぼんやりとした頭で着替えていると、見られる……。


そして今度は二階の工事が始まる。


毎日毎日毎日毎日家に人が入って来る。父のため、我が家のこととはいえ……。


そして、工事が長引くとのことでした。三月終わり予定が、六月まで延びると。


私はこの件で、家に人が来るのが完全にトラウマになってしまいました。


今も、人が家に来るとほんとに虫唾が走ります。というか精神おかしくなります。


宅配とかは大丈夫ですが、お客はだめ。ケーブルテレビさんもダメ。


牛乳の集金もダメ。牛乳屋さん、インターホン鳴らさずにガンガンドア叩くし、鍵開いてれば勝手に入って来るし、世間話が止まらないしで本当に泣きたくなります。


母が対応していますが……私が対応するときは極力無言を貫き通しています。


他にも父が退院してから週2回、理学療法士とマッサージが来るのですが、それすら耐えられないので、おいでになる日は遅くまで(帰るまで)寝ています。


そんな生活をずっと続けて、もう何年たつでしょうか。


私は私で睡眠に問題を抱えており、最近は早朝覚醒してしまうので理学療法士やマッサージが来るより早く起きてしまい、内心ゼイゼイ言っています。


いや、ほんとに耐えられない。




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