第11話 よく勘違いをされたり、偏見を持たれたり
派遣先の人に父が倒れた、と事情を説明し、残業させられそうになるたび断りを入れ、「その理由を500文字で述べよ(冗談っぽく)」と言われるので、
実家で今――と伝えると、「実家、楽ですよねー」と一言。
その人に悪意はありません。でも、楽じゃありません。
派遣先に父が倒れたことがなかなか伝わらない。強制リフォームしていることも伝わらない。
そして小説スクールでも、父が倒れたことを伝えると、勝手に「寝たきりになってしまった」と解釈されるケースが多かったです。
思い込みって怖い。伝わらないのも怖い。
倒れたと言っただけで寝たきりと思われるって……。どれだけ説明しても、相手の中で「寝たきり」とインプットされてしまえばそれが固定されてしまいます。
いや、寝たきりなのは本当は私なのですが(笑)。
あとは女性の陰口で、なぜか「ずるい」と言われたり。
なにがずるいんでしょうか……?
大学の頃の友達に話したところ、福祉の仕事をしている割にはものすごい冷ややか。
いや別に、同情してほしいわけではないけれど、さげずむような空気になった……その友達とはもう交流はありませんが。
他にも直近で「お父さん、まだ歩けないの?」と言われたり。
一生歩けません。
でも父は下半身が不自由になっただけで、上半身は正常です。
頭も正常です。今もまだ、手動で運転できる車を特注で作って働いています。
病気を気に、口うるさくなりました。性格は変わりました。
今も気に障ることがあると逆ギレ反論しまくりです。
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