殺意と静寂
他人がキーキーキーキー、ワーワーワーワーと叫ぶ。
赤子がオギャアオギャアオギャアオギャア、ギャーギャーギャーギャーと泣く。
犬をワンワンワンワン、キャンキャンキャンキャンと吠えさせる。
キツツキ人間が車両のドアをバンバンバンバン、バンバンバンバンと開け閉めする。
それに対して僕は、最初に叫ぶ他人を包丁で喉を刺し貫き、次に、泣く赤子を海に投げ入れ、そして、吠える犬と吠えさせる人間の家に、ガソリン携行缶を大量に積んだ大型トラックで乗り捨て突っ込みをし、最後にキツツキ人間を、深い地下室の拘束椅子に固定して、その状態で放置する。
そして僕は警察に自首し、ただ坦々と絞首刑を受け入れ、粛々と死刑が執行されるのを、余生の時間を浪費しながら、その時を待ち続ける。
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