第3話 お酒の失敗
大学三年生のこの春。
私はようやく友人と呼べる人たちと飲みに行きました。
この一文で私の交友関係の浅さが分かると思いますが、触れないでくれると幸いです。
大学三年生になった私は、お酒の失敗を手に入れる場に行きました。
念願の経験。
私のテンションは最高潮でした。
結果から言えば、私はついにお酒の失敗エピソードを入手したのです。
不特定多数の目に触れるので具体的には書きませんが、汚い思い出、とだけ書き記 して置きましょう。
ちなみに、人やお店に迷惑をかけることはしていません。
とうとうお酒の失敗談を語れるようになった私。しかし、一つ問題がありました。
語れる相手がいない。
私の交友関係はその飲みの場で完結していました。
ゴールの設定場所を間違えたのでしょう。失敗談を手に入れるのではなく、人に話すまでをゴールにしていたら……。
悔しいです。
就活期間に入ってからよく聞く言葉と同じような失敗をしています。
就職するのがゴールではない。就職してからどうしたいかがゴールだ。
そう考えると良かったのかもしれません。 私はこの言葉の意味を身に染みて理解したのですから。
これもまたお酒の失敗ですね。
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