高校で人気者の幼馴染は何故か俺にだけ当たりが強い
皇帝ペンギン
第1話 幼馴染
「うーんあと24時間。」
やかましいアラームの音がスマホからなっている。
眠いな 正直まだ寝ていたい
いや逆に考えよう 俺は布団にお願いされて
寝てあげているのだ いわば慈善行為だ
俺は心優しくもそのお願いにこたえることにする
そんな馬鹿なことを考えながら
俺は2度寝を決めることにした。
欲望に逆らっちゃいけない
起きたら高校に布団が離さなかったという理由で
休む電話をしよう
よしっそうしよう
考えがまとまり、
未だに鳴っているアラームを止めるため
スマホに手を伸ばし、
アラームを止めて布団の上に置いた。
「よしっ!久しぶりの二度寝だ!」
意気込んでいるタイミング悪く
電話がかかってきた。
朝っぱらからなんだよまったく
しかし相手はわかっている。
「んだよ」
「おはよう!
どうせ2度寝しようとしているんだろう?
起きたまえ!」
「だからって電話してくんな。」
「メッセージだと起きないではないか。
それともなんだ?
家に上がって目覚めのキスでもしろと?」
「はいはい俺が悪かったですよ」
かけてきた相手はやっぱり幼馴染だった。
昨日放り投げていたカバンを取って
寝癖も直さずに玄関に行く。
なんで学校はこんなに朝早いんだ
朝は寝かせろ
など愚痴を言って靴を履き、玄関を出ると
「おはよう!
本日2度目の挨拶だ!
感謝したまえ」
「はいはい おはようおはようそしておやすみ」
「挨拶しながらついでに寝るな
永眠させるぞ」
「お前前々から思っていたけどなんだ
その喋り方は?」
「よくぞ聞いた!
私の長い人生の中の統計でな」
「お前17年しか生きてねぇだろ」
「うるさいとりあえず聞け
統計の中でなこういう喋り方の女の子は
萌えるらしい」
「なんかオタクっぽいぞ」
「この良さがわからんか愚か者め」
はぁと溜め息をつきながら言う。
「まああれだ
こんな喋り方はお前にしかしないからな
クラスメイト相手だと普通の喋り方だ」
「俺もクラスメイトなんですがねぇ…
はっ! もしかして俺にだけその喋り方…
そして理由は萌えるから…
つまりお前は俺に萌えさせようと
イタッ!イタタっ!
おい!俺の腕は
そんな方向に動くように出来てないぞ!!」
「これから出来るようにしてやろう!」
「やめてください!冗談です!ごめんなさい!」
「しょうがないなぁ」
そう言うとやっと手を離してくれた。
まったく…相変わらず気性が荒いな
クラスだとクラスの中心人物で生徒会に所属
してたり人気者なのに…
小言で
「…猫かぶっているな」
「……なんか言ったか?あ?」
幼馴染は耳がいいらしい
「俺の幼馴染は猫が好きそうだなって」
「そうかそうかそれはどうも!
お礼にその腕へし折ってやる!」
「冗談だって!
ていうか俺にだけ暴言言うな!」
「黙れでございます。
これで満足か??」
「もういいや元のままで」
「そのままのお前でいて欲しいってことか!」
「どんなポジティブ思考だよ」
俺の幼馴染の名前は桜井結衣。
ちなみに興味ないと思うが俺の名前は菊田良一。
幼馴染はさっきも言った通り学校の人気者。
生徒会に所属して、勉強も学年一桁。
低身長で156センチ。にもかかわらず
胸は…一般的な
誰に対しても優しく、よく笑い、
可愛らしい見た目でかなりモテる。
それが俺の幼馴染。
何故だか俺にだけ口が悪く、当たりも強い。
ほんとに何故だろうか
幼馴染というのはそういうものなのだろうか
そして俺はクラスで基本1人。
話し相手は幼馴染のみ。
勘違いするなよ!
別に友達が出来ないとか、話しかけられないとか
じゃないからな!
あえて作ってないだけだ!
正直幼馴染とはこのままの日常と関係が
続けば良いと思っている。
俺はこの関係がとても心地良い。
まああれだけ当たりが強くて悪口を言う幼馴染と
今 以上 の関係になるわけないか!
しかし、クラスの人気者の幼馴染だと
色々面倒ごとが多い
幼馴染っていうことだけでも
目立つ、そして他の男子から何かと言われやすい、
小学校、中学校でよく経験した、
幸いいじめは無かったが、
これがきっかけで目立つことが未だトラウマだ
正直、幼馴染とは仲良く、話していたい、
だがクラスではあまり長く喋らず、
静かに、口調を変えて喋っている、
……正直、幼馴染らしさが失われるので
個人的にはもうちょっといつも通りに喋ってほしい
それが俺の軽い願いでもある
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