第30話 英雄
「アズサさん、良く勝ちましたね!神装まで習得していたなんて!」
「悔しかったらサーヤも習得してみな〜」
ドヤァと言った感じで私を抱きかかえながら観客席に戻ってきた。
身長差が圧倒的にあるとはいえ抱きかかえられるとは…恥ずかしい。
別に身長とか骨格とかは自由に弄れるんだけどね。
生まれたまま顔や骨とかは変えたくないのだ。
折角の異世界ライフなんだし。
「くっなんて羨ましい…アビスさんを抱きかかえるなんて…」
「次はー!序列6位の試合です!」
アズサ達以外には興味がない。
まぁお互い戦って相手の方が勝った。
試合には興味が無かったんだけどアズサが私を膝の間に座らせて足の付け根や胸を触ってくるので必死に我慢していた。
アズサはもしかしたら変態なのかも。
「次は序列5位の試合です!」
「んじゃぁ行ってくるね。」
「アビス。頑張ってね!」
「アビスさんが負ける訳ないじゃないですか。」
「負ける訳ないよ、私が。」
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闘技場が見渡せる部屋、魔王とエルメスが話していた。魔王の結界が張られているから誰も来れない。
「してエルメスよ。何故あの者に憑いておる?」
「何の話かしら。」
「隠さずとも良い。貴様と我の仲であろう。あの者は何者だ。」
「……彼女は奴を宿しているわ。神装の奥深くにね。」
「奴じゃと!?奴は完全に滅ぼしたのではないか!?」
「どうやら裏で人間が復活に向けて動き出しているようね。勿論魔族にも人間にも加担者がいるでしょうね…」
「あの者はどうする。」
「今まで通り私の嫁にするわよ。」
「……は?」
「は?じゃないわよ。私はアビスの事好きなんだから。それに彼女の実力は奴を超えているわ。危険かもしれないから私が側で見守っているだけ。」
「いやいや冗談じゃろ?我らが死ぬ気で滅ぼしたのに?」
「ご主人様は化け物よ。奴より。」
「……貴様が断言するのであればそうなのだ、うな。」
「……」
「……」
二人は無言でアビスの試合を見ようとする。
「それにしてもまさか貴様がロリコnぶべっ!?」
「うるさいわよ。」
「いきなり殴るでない!」
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