第3話 夢の中

アズサとの稽古が終わりもう夜だ。

アズサは家に帰り私も晩御飯の時間。


「最近アズサちゃんとはどうなんだ?」


「仲良しよねー。あなたと私みたいに。ウフフ。」


「あーまぁね。というかメーイ。私の部屋に後で来てくれる?」


「え、は、は、はい!分かりました!」


◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️

「アビスお嬢様?入りますね?」


「うん。良いよ。」


「それで用事とはなんなのでしょう?」


「色々聞きたくてさ。メーイ、魔力量って生まれた時から決まってるんだよね?」


「はい。皆生まれた際に魔力量を測り魔力量が

多ければ多い程強いという事になります。流せる量も出力も桁違いですからね。アズサ様は王都でも珍しい程の魔力量と出力。そして類稀なる才能をお持ちです。もう王都剣術魔法学園の序列

十位以内は確定しているそうですよ。」


アズサってそんなにすごいんだ。

ちなみに私の魔力量は平均くらいだ。


「ふーん。なら私はそこそこくらいは強くなれるんだ。」


そこそこ。いやそんな事は無いはずだ。

私は強くなりたい。誰にも負けないくらいに。

大切な人達や自分を守れる様に。


なら魔力を鍛えて更に身体も鍛えればいいのだ。



うん。取り敢えず明日から考えよう。


「お嬢様?大丈夫ですか?」


「え?大丈夫よ。あ、そうだ。昔みたいにメーイと一緒に寝たいな。」


「え、?えええ!?い、いやいや」


「もしかして…嫌?だったの?」


「いやいやそんな訳無いです!むしろ…最高の幸せというか…」


「なら良いでしょ!ささ!」


「なら失礼して…」


よし今日はこのままメーイを抱き枕代わりにして寝よう。


「おやすみメーイ」


「ふぇぇ!?そ、そのお嬢様!抱きしめられながら寝るというのは刺激が強いのですが…!」


そんなの夢の世界に入った私には関係のない事だよ…




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