第3話 オリビア・グランドール

パピがギルドに入って一週間が経過した


王都では奇妙な事件が頻発していた。




「そういや聞いたか?あの事件」


「あれだろ。シャイニングレターが襲撃された話」


「狙いはあのマテリーって話だぜ」


「けー。こぇーー。まぁ、俺らには関係のない話だな」


王都の住民たちの会話はこの話題でもちきりだ




一方そのころ


パピたちジャッジメルスでは




「テレッテー♪テレッテー♪」


タンパクは庭で物干しをしている




(やっぱり入るギルドミスったぁぁぁぁぁ)


パピは心の中で叫んだ。これで今週十回目である。


(もっと戦って強くならねえと)




「パピー。」


シドルの呼ぶ声がする


「よーし・・・とりあえず城下町の闘技場で戦闘訓練でもしようぜぇ。この中で戦えるのは俺たちだけなんだしな。ほれ、いくぞ」


シドルはパピに武器と武器に装備するマテリーを渡した。




_闘技場にて_


「シャキーン」


剣士たちが戦う音がする。


「フィフスマジック・アットミックファイアー!!」


「あちゃちゃちゃーー」


「勝者、オリビアーーーーーー」




「いろいろ強い魔法があるなー。いいなーーーー」


「なんだぁー、パピお前、あの魔法が欲しいのか?ただの火属性魔法だろ」


「ばかか、見てみろよ。あいつのマテリーのレベル5だぞ。俺のなんてまだ2なのに・・・あんな金持ちなだけの女剣士が・・・ずりぃよなーーー」


「ん?お前次の相手あいつだぞ。」


「へ?」




二時間後


「闘技場平日ランダムトーナメント、パピvsオリビアよーい」




「セカンドマジック・アットミックファイアー」


パピの攻撃はまっすぐオリビアのほうに向かう


「フィフスマジック・アットミックファイアー」


パピの攻撃はあっさり相殺された




(せこすぎるだろ。マテリーレベルが違うだけでこの差かよ。とりあえず目くらましでもするか)


「ファーストマッジク・サンライズ」


(よし。眩しくしている間に)




「ファーストブレイク・G斬り」


パピは奥義を放った


(馬鹿ね。あれでわたくしが目をつぶると思っている。うふふ)




「サードブレイク・春斬り」




二人の奥義が交じり合う


「バキッ」


パピの剣は折れてしまった。


「試合終了。勝者、オリビア・グランドール」



パピはまたもや戦いに負けってしまった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る