マテリーストーリー

ニシペイ

第1話 プロローグ

時は750年、

ベルスト国の田舎にて

「ブォーーーーー」


「竜の鳴く声がするのう。この地に竜たちが現れて10年、誰も竜を倒してくれんのぅー」


「店主のばあちゃん、そりゃー誰も倒せないぜよ。人間とサイズが違いすぎるんだよ、あいつらは。」


「こんちゃーーー」

少年が店に入ってきた


「こんにちは。まぁ・・・パピは元気だねぇ。」

 店主がにこやかな顔でパピに答える。

「外はマテリーを持った剣士さんたちが多いのに、子供がよく止められずに毎日ここまで来れるねぇー。最近は、竜が周りを飛び回っているのに・・・」


「だってね、だってね・・・」

パピは無邪気に答える

「あの剣士さんたちねぇ、みーんな仕事してないんだもん。いーっぱいおかねもらってるにさぁ。」


「まぁ、そんなもんだ・・・人間なんて。いい立場になった途端サボりだす。今までの苦労のせいもあってな。しかも、努力したって竜には勝てねぇ。勝てるとしたら10つの伝説のマテリーをもった剣士だけ。パピ・・・お前は将来何になるんだ。」


「竜を倒すよ」

 パピは笑いながら答える。


「そりゃぁいい。頑張れよ」

 男は帰っていた


 その晩

パピが自宅で寝ていると、周りからものすごい物音がした。竜の声も・・・

その日、パピは思い知った。竜の本当の恐ろしさを・・・


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