キャラクター作りは既存に1を足す。

マーまーまき

1ピース目 ベストマッチなキャラ属性



良くありますよね。キャラの大枠を決めた後に、話を弾ませるための『属性』決めに悪戦苦闘すること。


『冷徹で、でも実は仲間想いの熱い氷炎魔法使い兄貴』

これだけだけなら、中盤に差し掛かった時の強敵キャラ…になりますよね。


でも、これだけじゃただのテンプレ。機械です。

だって、細かい属性が何一つないのですから。

話す事の大半なんて、魔王やクール系ライバルと何ら変わりないかもしれません。

そこで、



『いつもキメ台詞にダジャレを混ぜているが、そもそも溢れる冷徹オーラの所為でいつも気づいてすら貰えないので、裏でこっそり魔導書に見せかけた自由帳にネタを書き込み、静ーに発声練習………」


こう言う感じに、何か一つ、『ギャップ』を感じさせる属性を何か一つでも盛ってしまえば、冷徹雰囲気がもたらすシリアスを自浄したり………バレたときの掛け合いで、仲間との尊い絆を演出したり………味方の参謀枠が最初からダジャレに気づいていて、なんやかんや仲間に入った後はコミカル面を強めに出すことで、誰でも簡単に「あ、こいつは仲間になったな」と分かります。


最後は特に、読み手が登場人物の容姿、仕草等々を一から考えなければならなく、莫大な想像力を必須とする小説にとって最も大切なことです。(ダークファンタジーにおいては真似すべきでは無いかもしれません。)




この事をよく知りたいのなら、「仮面ライダーシリーズ」を視聴することをお勧めします。特に敵キャラが味方勢力へと移動しやすく、尚且つ子供たちにも移動がわかるように、とキャラ付けのギャップは良くできています。


特に「ビルド」では、敵キャラと味方の間に因縁、それも命に関する因縁ばっかりですが、何やかんやの一時共闘→葛藤のぶつけ合い→仲間、のような子供置いてけぼりの展開があっても、直ぐにギャグでキャッキャウフフ、許しあえたのかな?となる展開が多いのでかなりおすすめです。



最後に、仲間ルートはないんじゃぁ!あいつはあくまでも冷徹兄貴じゃぁ!!と言う作家様へ。

次回は既存の敵に1を足すことで全く新しいキャラを生み出すことについて語ります。

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