第5話 ジーラの案内


「そうか」ギルドマスターは納得したようだ。「それでは君たちに、入団を認めよう」


「ありがとうございます」ルークは礼をいった。ロベリアもぺこりと頭を下げた。


「私はサイモン・バロン・レンショーという」彼が自己紹介した」


「僕はルーク・ユーバンク・ラッセル。彼女は妹のロベリア・シドニィ・ラッセル。よろしくお願いします」


「こちらこそ」サイモンは微笑んだ。「ジーラにこのギルドについて案内してもらいなさい」


 彼らが首長室から出ると、先ほどの青髪の女性が扉の前で待ち構えていた。


「どうやらマスターの試験をクリアできたようね」ジーラをロベリアが睨み付けていた。「告げ口してごめんなさいね」


 このギルドを案内するわ、と彼女はいって、二階の首長室から階段を降りて僕らを連れてエントランスに戻った。


「ここがギルドのメインフロア。あそこのコルクボードを見て」


 ギルドの入口から右側の壁に、巨大なボードが取り付けられている。そのボードには何枚もの書類が針で刺して止められていた。

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