第18話
8月31日の朝6時過ぎであった。
浜辺を散歩していたキンリンの住民がやけこげて倒れていた男性の遺体を発見した。
住民は、大急ぎで
海水浴場の駐車場に、
現場は、物々しい雰囲気に包まれた。
浜辺では、刑事たちがしかめた表情で現場検証を行っていた。
しかし、容疑者に結び付く手掛かりがなかったので刑事たちはそうとうイラついた。
亡くなった男性は、
しかし、
今の
またところ変わって、こうじが暮らしている家の居間にて…
家の居間にこうじと
こうじは、待遇面に不満があると答えた。
「こうじさんの気持ちはよくわかったけど、社長さんは今つらい思いをしているのだよ〜」
「ふざけるなよボケ!!数万円で生きて行くことはできないのだよ!!」
「だけどね〜」
「お弁当代と保険料を差し引いて残った数万円のお給料でどうやって暮らせと言うのだよ!!」
こうじは、よりし烈な怒りを込めながら社長さんに言うた。
「こうじさん…あんまり社長さんを責めないで下さい…」
「責めたくもなるよ!!あんたは従業員さんの給料を平気でピンはねし
「こうじさん…社長さんは、そんな悪い人じゃないのだよ〜」
「信用できん!!」
「こうじさん…造船所は不景気で経営が苦しいのだよ〜」
「ふざけるなクソアホンダラ!!」
「だからね〜」
この時、まさみが
「こうじさん、社長さんは造船所の経営が苦しい上に…信金に申し込んでいた3000万円のユウシを断られたのよ…」
「それでオレが納得すると思っているのか!?」
「だから、社長さんは一生懸命になって頼みに行ってるのよ…」
「ふざけるな!!あんたは
「社長さんは主人が診療所を開業するときに開業資金を出資して下さったのよ…」
「だから
「困ったわね…」
結局、話し合いはまとまらなかった。
このあと、社長さんは息子夫婦の家族と一緒に車に乗ってみろくの里へ向かった。
話し合いは、社長さんの家族たちが帰ったあとに改めてすることにした。
話は、それから20分後であった。
社長さんの家族たちが乗っているトヨタラウム(ミニバン)は、国道317号線を走行していた。
車は、しまなみ海道の大島北インターへ向かって走行した。
この時であった。
(グォーン!!グォーン!!)
ラウムの後ろから車両総重量8トンの白のユニックが猛スピードで向かって来た。
(ドスン!!ドスン!!)
白のユニックは、社長さんの家族たちが乗っているラウムにひんぱんに追突した。
ユニックを運転していたのはこうじだった。
ユニックは、国道付近にある工事現場から盗まれた車両であった。
こうじは、よりし烈な怒りを込めながら社長さんの家族たちが乗っている車をぶつけた。
それから数分後であった。
(ドスーン!!キーッ!!ドボーン!!ズブズブ…)
社長さんの家族たちが乗っていた車が
それからまた5分後であった。
(キーッ!!ドスーン!!ガシャーン!!バキバキバキバキバキバキバキバキ!!)
こうじが乗っていたユニックが造船所にぶつかった。
こうじは、ユニックから降りたあとその場から逃走した。
(ドカーン!!ギャー!!)
それから1分後であった。
こうじが乗り捨てたユニックが爆発を起した。
中にいた従業員さんたち全員が死亡した。
その日の夜おそくだった。
家に帰宅したこうじは、戸締まりをしたあとカーテンで目かくしした。
その後、まさみのひとり娘の遺体を押し入れから取り出した。
そして、遺体にマタニティインナーをつけた。
さらにその上に、マタニティ服を着せた。
そして、刃渡りの鋭いナイフでマタニティ服とマタニティインナーをズタズタに切り裂いた。
そして、まさみのひとり娘の遺体をナイフでズタズタに切り裂いた。
さらにその上に、むつみの遺体もナイフでズタズタに切り裂いた。
そして、天井裏に遺体を隠した。
それから数分後に荷造りを始めた。
荷造りが出来上がったあと、こうじは家出した。
こうじは、この日を最後に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます