第17話

その日の深夜11時過ぎであった。


ところ変わって、椋名むくなにある海水浴場にて…


祝弘のりひろは、悲しげな表情で夜の浜辺をトボトボと歩いていた。


そこへ降り悪くこうじと鉢合わせした。


こうじは、刃渡りのするどいナイフを使って祝弘のりひろりかかった。


「オドレ!!ぶっ殺してやる!!」

「ああ!!ごめんなさい!!」

「ワーッ!!」


こうじは、祝弘の背中を刃渡りするどいナイフでズタズタにりつけて殺した。


その後、祝弘のりひろの遺体に大量のガソリンをかけたあと火を放った。


その後、こうじは逃走した。


その頃であった。


またところ変わって、祝行のりゆきまさみ夫婦が暮らしている家のダイニングにて…


まさみは、居間のダイニングテーブルにいた。


テーブルの上には、祝弘のりひろが大好きな肉じゃがが置かれていた。


まさみは、祝弘のりひろが帰って来ないこととあいが行方不明になったことを心配していた。


そんな中であった。


祝行のりゆきが疲れた表情で帰宅した。


「ただいま…あれ、まさみ…まだ起きていたのか?」


まさみは、思い切り怒った表情で祝行のりゆきに言うた。


「何なのよあんた!!こんな時間までどこへ行っていたのよ!!」

「どこへって…オレは…学会に出席していたのだよ…メシは現地で食べてくると電話で言ったじゃないか…」

「聞いてないわよ!!」

「何やその言いぐさは!!」

「やかましいわね能なし!!」

「オレのどこが能なしだ!?」

「あんたが無関心を通していることが原因で子供たちに嫌われていることに気が付きなさいよ!!」

「だまれ!!」

「なんなのよあんたは!!気に入らないことがあったら家族に八つ当たりするなんでドサイテーよ!!」

「ふざけるな!!ワーッ!!」


(ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!)


思い切りブチ切れた祝行のりゆきは、叫び声を上げながら家じゅうを暴れまわった。


この時、祝行のりゆきの家はきわめて危険な状態におちいった。


恐ろしい悲劇は、このあともまだつづくようだ。

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