第6話

かよことひろむの夫婦の一家がこうじの家にやってきてから10日後であった。


かよことひろむ夫婦が家に来たことが原因で家族間の対立がより深刻になった。


こうじの父親がかよこの友人知人たちに対してより激しい暴力を加えるようになった。


同時に、ひろむもかよこに対して暴力をふるうようになった。


ひろむは、かよこから健康保険証や携帯電話などを取り上げるなどの暴力をふるった。


ひろむやこうじの父親からしつような暴力を受けたかよこは、心身ともにヒヘイした。


その一方で、こうじの父親はひさこに結婚を求めることをやめた。


こうじについては、自立してほしいので大急ぎで解決することにした。


9月19日の昼頃であった。


ところ変わって、こうじの父親が働いている印刷工場にて…


こうじの父親は、印刷工場の工場長さんとお弁当を食べながら話をしていた。


「秋月さん…こうじくんは今後どうするのかな?」

「こうじは高校へ行ってほしいのだよ…せっかく入ることができたA学園をやめたら、他に行くところがないのだよ…高校卒業の資格を取ってほしいのだよ…高校卒業の資格があれば、就職も結婚も…ぐっと有利になるのに…こうじは言うことを聞かない!!」


工場長さんは、困った声で言うた。


「秋月さん、この際だからこうじくんを実のお母さんがいる中国へ帰したらどうかな?」

「こうじを中国へ帰せだと!?」

「あんたね、こうじくんに対してどぎつい暴力をふるったことがまだまだ分かってないねぇ〜」

「工場長…」

「あのね、秋月さんにちょうどいい話を持ってきたけど…聞いてくれるかな?」

「ちょうどいい話?」

「福岡のY水産が10月1日に南アフリカの沖合いで遠洋漁業の操業を始める予定なんだよ…A学園にはこうじくんの籍を消すように伝えておくから…Y水産の社長さんはこうじくんにきてほしいと言うていたよ…出航してから6年間は日本に帰らないのでちょうどいいと思う…家に帰ったらこうじくんに伝えてくれるかな…そう言うことで…はやくごはん食べろよ。」


工場長さんは、きつい口調でこうじの父親に言うたあと大きな口を開けてお弁当の中に入っていたミートボールを食べた。


こうじの父親は、ひどくいらついた。


その日の午後2時半頃であった。


こうじの家で、深刻な事件が発生した。


かよこにつきまとっていた男の正体が分かった。


かよこにつきまとっていた男は、ひろむの弟(21歳)だった。


ひろむの弟はかよことお付き合いをしていたが、周囲の肉親から猛反対にあったので別れた。


その上に妊娠騒ぎを起こした。


困り果てたひろむの両親は、大急ぎでひろむとかよこを結婚させた。


しかし、ひろむの弟はかよこをまだ愛していた。


そうしただるい気持ちが原因で、ひろむの弟はかよこに対してストーカーをした。


…と言うことであった。


この日、こうじの両親は残業が入ったので帰宅が遅くなる…


ひろむは、工場の従業員さんたちと一緒に慰安旅行で九州の日田へ行く予定であった。


ひさこも朝からどこかへ出かけた。


家には、かよこと赤ちゃんとこうじだけがいた。


事件は、こうじが出かけていた時間帯に発生した。


この時、家の居間にかよことひろむの弟がいた。


ひろむの弟は、かよこに想いを伝えた。


かよこは、ひろむの弟を冷たく突き放した。


思い切りブチ切れたひろむの弟は、かよこを倒したあと力任せに押さえつけた。


「やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてイヤ!!」


(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)


ひろむの弟は、かよこが着ていた白のブラウスを思いきり破いた。


破れたブラウスの間から白のキャミソールがあらわになった。


ひろむの弟は、両手でかよこをしめて殺した。


ひろむの弟は、頭がサクラン状態におちいった。


「ああ…かよこ…かよこ!!」


この時、こうじが帰宅した。


思い切りブチ切れたこうじは、隠し持っていたハンマーでひろむの弟を殴りつけた。


(ガーン!!)


「ああああああああああ!!」


その後、ひろむの弟はこうじが持っていたナタで首をられて殺された。


このあと、こうじの視線は白のブラウスの間から見えたキャミソールとクシャクシャになっているエメラルドグリーンのスカートに向いた。


激しくコーフンしたこうじは、かよこの遺体を激しく犯した。


それから100分後であった。


ひろむの弟の赤ちゃんがこうじの手によって命を絶った…


こうじは、かよこの遺体を天井裏へ隠した。


赤ちゃんの遺体は、家の庭に埋めた。


ひろむの弟の遺体は、ドラム缶に入れて焼却した。


こうじは、両親と姉が帰宅するまでの間に証拠を全部消し去った。


こうじの両親は、深夜11時過ぎに…


ひさこは、その30分後に…


それぞれ帰宅した。


3人は、日中に家で深刻な事件が発生したことをまったく知らなかった。


事件の翌朝であった。


日田の方へ慰安旅行に行ったはずのひろむが行方不明になった。


その上に、ひろむの実家の家族がこうじの家に電話がかかってきた。


ひろむの弟が家出した…


おたくにきていないかどうか…


それを聞かれたこうじの両親が大パニックを起した。


どうしよう…


どうすればいいのだ…


ひろむくんに弟さんがいたなんて聞いてないよ…


それよりも、ひろむくんはどこに行ったのだ…



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