008 内見
こんな夢を見た。引っ越すことになった私たちは泊まり込みで内見に来ている。不思議な物件だ。各部屋毎に台所がついている。それにしても汚い。書斎にするつもりの部屋はごみ溜だ。入居前に掃除をしてもらわないと。
不便なところで近所には天津甘栗屋しかない。
散歩から戻ると、部屋は合宿所のような大広間になっていた。私たちが壁と思っていたのはただの間仕切りらしい。ベッドにはいつの間にか見知らぬ老婆が寝ていた。老婆は家人と談笑し、小遣いをやって去った。隣室には仏壇があり、家族らしき数人が焼香している。お供えは巨大百円硬貨だ。プライバシーの欠片もない。そう思ったときに目が覚めた。
私の背中に張り付くように犬が寝ていた。
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