006 研究室

 こんな夢をみた。大学の構内、スマートフォンに緊急ニュースが入ってきた。所属する研究室がテロの標的になったらしい。大学院生である私は、それでも研究室に行かないとやることがなくて、建物まで歩いていく。電源の落ちた自動ドアを強引に押し開けて中に入る。薄暗い廊下を抜けて扉を開くと、中にはやることのない院生たちがすし詰めになっていた。しかし、緊急事態にここにきても結局のところやることはない。ただ雑談に興じている。机上の鉄火巻のパックを見つめ、昼飯をとっていなかったことを思い出しているところ、となりで先輩が言った。「この建物の中だけ、ゲームのイベント音楽かかってない?」たしかにと思ったところで目が覚めた。

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