003 漫画を置く

 こんな夢をみた。続きを楽しみにしている漫画を買った。読み終わったあと、それをカバンに入れて、街に向かう。

 街で私が向かうところは書店ぐらいしかない。入った小さな書店では件の漫画が平積みになっている。私はとても嬉しくなって、カバンからそっと買った漫画を取り出して平積みの一番上に載せてみる。しばらく眺めてから、自分の買った漫画を手にとって出ようとしたところで気がつく。カバンから取り出したところを見ていない人には、万引き犯がいるようにしか見えないではないか。私は平積みに自分の買った漫画を戻すべきか、そのまま店を出ていくべきか悩む。悩み抜いたすえに漫画を手に取り、店を出た。走り出したところで目が覚めた。

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