龍の娘とワガママお姫様 第三部【りゅうひめ】
銀龍(ぎんりゅう)
第0話 序章(プロローグ) 前世の記憶と今世
どんな世界に生まれてもボクは必ずキミを見つける。どんな困難が起きよう共、ボクはキミを......。
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ピピピ…
朝を知らせるアラーム音だ。ボクは目覚ましを止める為に布団の中からスマホを探した。ボクは朝がめっぽう弱い。そんな風に思いながら手探りに探した…あ、あったあった…。ボクは眠い眼を開けてスマホのアラームを止めた。
「ふぁ〜あ…ねむぃぃ」
ボクは寝起きの重たい体を無理矢理起こし洗面所に向かった。
「はぁ…またあの夢見たなぁ。なんて言ったかな…確か祈織だっけ。あの子とボクが深い関係だったんだよね。早く会いたいな」
そう。ボクは言わば前世の記憶を今世でも持っている。前世の記憶保持者なのだ。この世界に前世の記憶を保持してる人間は滅多にいない。ボクと母親である姫神愛龍とその妹である姫神茷澄(ばいす)のみである。聖霊魔族の名残なのか加護なのか分からないけど
「そういえば愛龍母さんが何か言ってた様な気もするけど重要ではなさそうだからあまり聞いてなかったんだよね。まぁいずれ分かるか。さて朝飯食べるか」
ボクは中学を出てすぐに社会に出た。最初は揉みくちゃにされながらも転々と仕事を変え今に至る訳だが…今はやっと落ち着いた感じだ。因みにボクは一人暮らしをしている。親の面倒は姉である姫神華龍が見ていてくれてる。姉には凄く感謝してる。こうして自由に一人暮らしが出来ているのだから。
朝食を食べ終わり仕事へ行く準備をした。
「財布持ったし定期は常にリュックのサイドポケットの中だしスマホは…ズボンのポケットの中。よし!忘れ物はないな。仕事に行くか…。」
忘れ物無いか調べ、ボクは誰もいない部屋に一つ言葉を響かせた。
「いってきます」
言葉と共に玄関の扉は開かれた。これからボクの新しい物語が始まるかのように......
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〖やばっ!!遅刻しちゃう!!お母さん!なんで起こしてくれなかったの〜!!〗
〖祈織がお腹を出して気持ち良さそうに寝てたから起こすの勿体ないかな?って♪〗
〖もうっ!恋織(こおる)お母さんに言っちゃうからねっ!!〗
〖はいはい♪〗
〖いってきます!!〗
〖気をつけるのよ〜〗
〖わかってるって〗
〖もう。祈織ったら〗
これはとある社会人女性と女子高生の愛の物語である。これから二人は運命の出逢いを果たす.....。
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