第14話 人間未満である
今日一日をしっかり生きる事がどんなに難しい事か。
昔はよかったなあとか、未来はこうありたいとか考えるのは簡単だが
今日一日を大事にすることが全然できない。
毎日が手の平から零れ落ちていく。
問題は山積みだが、一つ一つ地道にやっていくしかない。
頭ではもちろんわかっている。
しかし、それができずに山だらけになってしまったわけで、年が明けるたび、誕生日がくるたび、節目節目のたび、今年こそはと思っている。
思っているだけである。
人間未満である。
人間以下ではない。
人間未満なのである。
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