第7話 一生出会わない

麒麟川島さんの「ぼくを作った50のゲームたち」という本を読んだ。

すごく面白くてトークが上手い人は文章もうまいんだろうかと思った。

中学生の時に芸人に「なりたい」から「なる」に変化したみたいな事が書いてあったが、私は「なる」どころか「なりたい」みたいなものすら何もなく生きてきたからそういうバイタリティーみたいなものをすごいと思うし、実際になると決めたものになっているのだから本当にすごい。

後読んでいて、こういう人が友達だったら楽しいんだろうなと想像する反面、この人と一生出会う事もないんだろうなと思い、虚しくなる。

この一生~なんだろうなというのはよく陥る思考だ。

ユーチューブなんかの影響でいわゆる有名人たちとの距離が近くなったと錯覚するが、実際は何も近づいていない。

こっちが一方的に見ているだけである。

私はジャニーズとかアイドルとか韓流とかハマった事がないが、みんな絶対に手の届かないものを、なぜ応援し続けられるのか大いに疑問なのだ。

ましてや見ているのは真実じゃなくて偶像なのに。

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