第956話 何も予定がないことが自由で幸せだったりする。

「仕事納めだー!」


 デスクの椅子にのけぞった。由翔先輩は、ストレッチしている。


「先輩、そんな嬉しそうにしてますけど、年末予定あるんですか?」

「いーや、何もない。彼女もおらんもん」

「へー、そうなんですね」

「お前は良いよなぁ。彼女とラブラブ?」

「そんな事はないっす」


 俺は、下唇を噛んだ。

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