第87話 プチ百合小説

「紬を捕まえた!」


学校の休み時間

クラスメイトの結子は

私を後ろからハグをした。


「どうしたの?」


「だって、何かくっつきたくなったの」


「そうなの?」


私は、応えるように結子の腕を

しっかりとつかんだ。


友達ってこんなに密着するもんだと

初めて感じた。


素直に嬉しかった。


母はこんな私に寄りついてこない。

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