第70話 バス停か学校か

「いいから、家にいなよ。

 行きたくないんでしょ!」


 父が言う。


「行くんだもん」

 泣いてランドセルを持ち、車に乗る。


「もう時間がないよ、バス停?学校?」


「学校やだ!歩きたくないからバス!」

「えー、間に合うかな」


 車に乗ってバス停に着くと

 忘れ物に気づく。


 「運動着!」


 すでにバスが来ていた。

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