「難しい言葉が連続している」
「まずはテフをオフチョベットします
そしてオフチョベットしたテフをマブガッドしてリットを作るの
そして発酵させたリットにアブシィトを加えて混ぜます
あとは焼くだけよ」
上の引用は有名なネットミームですが、こういう、馴染みの無い難しい語彙が並んでいるのは下手な文章です。だって理解できないじゃないですか。難しい慣用句を使ったり、珍しい熟語や漢字を入れたり、上の例のようによく分からない横文字を並べ立てた文章は、分かりやすさの観点からすると評価は低くなります。
もちろん専門書などは内容が深くなるほどに語彙が難しくなって、理解するには事前の勉強が必要になって行くのかもしれませんが、小説の場合はそうではないですよね。特定の読者層だけに読んでもらえれば良い、のではなく、不特定多数の人に広く伝わり、楽しんでもらえる小説であること。それがレベル1の小説の条件です。面白い小説になるかどうかはレベル2以降で取り扱うということは、レベル1概論でも述べた通りです。
「まずはテフという植物を粉末状にします
そして粉末状にしたテフを水と混ぜて生地のタネを作るの
そして発酵させたタネに酵母を加えて混ぜます
あとは焼くだけよ」
とにかく簡単な言葉に言い換えること。それが分かりやすい文章を書くカギです。難しい言葉、難しい表現をひたすら使って、いくら文学っぽく仕立てて見せつけられましても。難しそうな言葉を使うだけなら初心者でもできるんですよ。一歩先の文筆家へ進みたいならば、難しい言葉によってではなく、難しい書きぶりによって読み応えのある文章を書くようにしましょう。
その具体的な方策はレベル2以降で解説していきます。今回はここまで。
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