読み仮名としての、基本的なルビの使い方
「ルビを
どうでしょうか。読みにくいですよね。ルビは多用すると読みにくいんです。漢字が読めない人でも文章の情報にアクセスできる可能性が高まっているのは確かなのですが、この文章の場合、ルビは一切必要ないですね。
「ルビを使用した究極の文学として私が紹介したいのは、自動車学校で使う運転教本です。あれ、出現する漢字すべてにルビが付いているんです。こんな調子で。絶対に誰にでも読めてしまうように。つまりルビ振りの本来の役割は、文章を読みにくくすることではなく、文章を読みやすくすることだったのです。ご存じでしたか?」
小説や詩歌においては、声に出したリズムの都合や、同字異義語の確定のために読み仮名を振ることはあれど、常用漢字であれば大抵は不必要でしょう。不必要なルビは文章を読みにくくしてしまいます。
そのうえ読者が目にするルビは、筆者であるあなたが読み仮名を付ける必要性を感じて付けたものですので、この筆者、自分がこの字を読めるかどうか不安だったのか・・・?と思われてしまわないためにも、常用漢字にルビを付ける書き方はやめた方が良いです。もちろん、その言葉を目立たせる意図があるのならば、常用漢字でもルビを付けてみるのも効果的でしょう。
常用漢字でない漢字については、私は基本使わないようにしています。しかし出力したい表現のために常用漢字でない漢字を使わざるを得ない場合にはやむなくルビを併用しています。しかしこの枠の1つ前の記事である「難しい言葉が連続している」では、わざわざ難しい言葉や文字を使おうとする人々の小説は読みにくい下手な文章になってしまうのだ、ということを話しておいたと思います。
須田剛一のテキストに見られるようなルビの使い方については、レベル3で論じることとして、とりあえずここでは、ルビは極力使わない方が読みやすい。という結論を伝えておきましょう。
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